内容説明
親、師、友、恋人、愛する者はみな死んだ―すべてを失った男、ドライバー。映画のスタント・ドライバーだった彼は、やがて、強盗の逃走車輛の運転手という裏の仕事に手を染める。罪を犯すことにも慣れてきた頃、突如、強盗グループ内で仲間割れが生じた。命からがら逃げだした彼は、この裏切りの黒幕を探るべく車を駆るが…。車とともに死地へと赴く青年の波瀾万丈の生きざまを描き出した衝撃のクライム・ノヴェル。
著者等紹介
サリス，ジェイムズ［サリス，ジェイムズ］［Ｓａｌｌｉｓ，Ｊａｍｅｓ］
詩人、小説家、批評家、エッセイスト、音楽学者、翻訳家、脚本家など、さまざまな顔を持つ。ニューオーリンズの黒人探偵ルー・グリフィンを主人公としたシリーズを第６作まで発表し、作家としての地位を築く
鈴木恵［スズキメグミ］
早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ナチュラ
11
映画「ドライブ」があまりにも衝撃的でセンセーショナルな作品だったので原作を読んでみた。主人公はドライバー 名前は無い。 表の顔は映画のカー・スタントマンだが、裏の稼業は強盗専門の「逃がし屋」。 けっこうバイオレンスな内容だが、淡々と進行し、時系列をあえてバラバラにしていたり、小さく章を区切っていたりする手法で、混乱しながら引き付けられていった。 主人公の生い立ちや、生活感の薄い感じと暴力が どことなく中村文則さんの作品に通じるものがあると思った。（あくまで主観的）2016/01/28
康芳英
2
大部分が10ページ以下の34章からなるクライム・ノベル。前半は章が変る度に時間がばんばん切り替わり、後半は物語として明からに切り落としちゃ駄目なところまで切り落として話が進むけど、この短さのおかげであまり気にならないし、何より乾いた感じの爽やか読後感が残ってグッド。2012/07/25
syamoji023
1
映画ドライヴが大好きなので読みましたが、いくつかの共通点があるのみで、別の物語でした。ブツ切りのツギハギな構成が良く感じる部分も悪く感じる部分もありました。2018/07/10
脂肪分
1
ものすごくかっこいい。2007/09/07
Schunag
1
作中にリチャード・スタークと並んでゲイリー・フィリップスの名が。サリスってパルプ／ノワールの趣味がとてもよろしい。2012/04/05
