内容説明
妻は射殺され、夫は頭に銃弾を受けて瀕死の状態で発見された。若き保安官補夫妻を襲った事件は、一見、無理心中と思われた。だが、殺人課の女性巡査部長マーシ・レイボーンはその見方に疑問を感じる。心中にしては不自然な点が多すぎるのだ。昏睡から目覚めた夫は記憶を失い、身の潔白を証明できない。やがてマーシは、事件の陰に大きな闇の存在を感じはじめた…二度のMWA賞に輝く実力派作家による感動のミステリ。
著者等紹介
パーカー,T.ジェファーソン[パーカー,T.ジェファーソン][Parker,T.Jefferson]
ロサンジェルス生まれ、南カリフォルニア育ち。カリフォルニア大学アーヴィン校を卒業後、新聞記者として働き、三度オレンジ郡のプレス・クラブから表彰される。1985年に作家としてデビュー。2001年に発表した長篇第9作の『サイレント・ジョー』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞を受賞。『カリフォルニア・ガール』(2004)で再びMWA賞最優秀長篇賞を受賞した
横山啓明[ヨコヤマヒロアキ]
1956年生、早稲田大学第一文学部演劇学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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icchiy
11
重厚な物語、うんざりするほどの多数の登場人物、遅々として進まない捜査、次第に明らかになってくる真相とその闇、闇の奥に進むマーシーと相棒、地道な捜査と貫く信念によって到達可能な真実、決してハッピーエンドにはならないけど微かに垣間見える希望の光。もっと読まれてもいい作家だと思うT・ジェファーソン・パーカー。 2022/07/10
kan143
2
マーシ・レイボーン三部作の完結?篇。最初にこれを読んだ筈なんだけど記録に残ってないな。それはそれとして事件も人間関係も落ち着く所に落ち着いて、この先の物語も読みたい気もするのだけど、これはこれでここまでってのがいいのかもね2013/07/15
satooko
2
女刑事マーシシリーズ3作目。被害者であり容疑者でもある夫の設定がうまい。ますます常識人化していくマーシ。1作の傍若無人ぶり、2作の独断的正義感がちょっとなつかしい。今作は恋愛色が少ないと思ったら、最後の引く手あまたには思わずにやり。次作が楽しみ。2009/11/06
himehikage
1
水石とはマニアック。しかし、この作家は巧いと思うけれど、生理的に合わない。2007/06/24
Ryosuke
1
松にちょっと足りない。2009/11/22