ハヤカワ文庫<br> 氷の闇を越えて

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ハヤカワ文庫
氷の闇を越えて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 374p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151718519
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

わたしの心臓のそばには銃弾がある。14年前、警官時代にローズという男に撃たれたときのものだ。最近、私立探偵となったわたしの身辺で連続殺人が起き、自宅にローズと署名のある手紙が届いた。手紙には殺人は自分の犯行だとあった。刑務所にいるはずの男がなぜ?わたしは深い謎へと踏みこむが…探偵マクナイト登場。アメリカ探偵作家クラブ賞、アメリカ私立探偵作家クラブ賞受賞作。私立探偵小説コンテスト最優秀作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

94
著者の最新作『解錠師』を読み、再読したくなり本棚から取り出した。読んだのはいつだったか。おそらく十数年前のことだっただろう。再読であっても緊迫感をもって読ませるところは流石。極上のハードボイルドです。若き日の挫折。人生を変えてしまった出来事とそれによって受けた心の傷。そこから立ち直ろうとする克己心。繊細で弱い面を持つ人間でありながら、あるべき自分を追い求める姿に魅力を感じ、思い入れたっぷりで読みました。シリーズ第二作『ウルフ・ムーンの夜』も読もう。2019/04/09

goro@80.7

48
成りたくてなったわけじゃない私立探偵アレックス・マクナイト。警官時代に喰らった銃弾が取り出せずに胸の中にある。ハードなボイルドだなと思っていると変化球が来た。練られた構成とアレックスの人間臭さにこちらが心配になるキャラクターが良い。銃弾を撃ち込んだ狂人ローズは終身刑で刑務所の中だが恐怖とともに襲い掛かる。果たして事件の犯人はローズなのか?今後もアレックスは探偵を続けているようなので2作目もどんな展開になっているのか楽しみなシリーズです。2020/11/01

タツ フカガワ

35
14年前の警察官時代に挙動不審の男に銃撃され、いまも心臓近くに弾丸が残ったままの私立探偵アレックスの周辺で殺人事件が連続して起きる。やがてアレックスの家にローズと名乗る犯人から手紙が届くが、ローズこそアレックスを撃った男で、いまは終身刑の身だった。『解錠師』の作者のデビュー作。カナダと国境を接するミシガン州の小さな町を舞台に繰り広げられるミステリーで、意外な結末や、屈託を抱えた探偵のキャラクターが心に残る作品でした。2021/12/05

DERIA

6
元キャッチャーで元警官で私立探偵に仕立てられた男アレックス。警官時代に受けた銃弾がまだ体に残っている。その過去を操られて彼の周りで事件が続く。暗い過去を持つ金持ちの母は強いというか思いのままに人を使う。息子の友人であったアレックスに目を付けたが、息子はどこまで知っていたのか。あくまでも母の押切であったと思いたい。サイコな犯罪者がでてくるがある意味それ以上にこの母は怖い。2014/05/07

a*u*a*i*n34

4
解錠師から流れてきました。あらすじを読む限り私の好みにどストライクなハードボイルドを期待して、すでに絶版になっているのを密林で中古品を探してまで読んだのですが、正直、ちょっと肩すかし。シリーズものではありますが次に行こうとまでは思いませんでした。2013/04/24

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