ハヤカワ文庫<br> 画商の罠

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ハヤカワ文庫
画商の罠

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  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151000850
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

わたしが勤める美術館に、フランスの画商がレンブラントの絵を寄贈するといってきた。だがその男は美術界の異端児で、事前の科学的な検査は認めないという。寄増は受けるべきか。恋人と過ごす休暇を犠牲にして、わたしは絵を鑑定するためフランスへ赴くが、そこで殺人事件に巻きこまれようとは…好調、美術館学芸員クリス・ノーグレン・シリーズ第三弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kagetrasama-aoi(葵・橘)

12
美術館学芸員クリス・ノーグレンが探偵役を演じるシリーズ第三作目。クリスが勤務するシアトル美術館にレンブラントの絵画が寄贈されることになり、その真贋を巡って色々な事件が起こり、巻き込まれ……という話。美術に詳しくなければなかなか推理についていけません!動機もわかり難いし。でもまあ、アンとの恋愛話は進展があって楽しかったし、フランスの雰囲気も味わえました。この作品以降(95年)新作が出ていません。美術関係の推理物だと、どうしてもナチスの略奪が関係してきて、暗鬱な空気が漂うから書き難いのかもしれませんね。2018/11/29

Radwynn

6
学芸員シリーズは、扱うものがものだけに、なんとなくネタが同じ雰囲気。欧州の絵画史においてどうしても避けて通るとこのできないナチスの影が常に付き纏ってる感じ。だからという訳ではなく単に主人公の性格設定の問題だと思うけど、暗いw なんか一生懸命な分、逆になんとも言えない可笑し味があったりするけどw 絵画に詳しくないとさっぱり判らないネタだけど、ストーリー自体が面白いのでドラマとして読む方向で。推理→解決は私には無理だw 2015/10/01

みさ

3
ノーグレンでは一番好き。語り口は相変わらず軽妙でユーモアがある。寄贈されるレンブラントは本物なのか?寄贈主を殺したのは誰か?「名匠の駄作」「画家で美術の価値は決まるのか」等興味深いテーマも含み、何を以て本物とするか、美術品の鑑定がいかに難しいかを教えてくれる。見ただけでなんでもわかるみたいな特殊能力がないから面白い。美術ものとしてもミステリものとしても良作。2021/12/08

中身はおじさん

3
さすがエルキンズ!一行目からストレスなく小説世界へ没入。( 案外すくないんだよね、なので嬉しい)蘊蓄も相変わらずで、スマホ片手に検索しつつ読むのも楽しかったです。私もロドンは苦手だけど、エー、モンドリアンも駄目なのぉ?スケルトン探偵も、また、読みたくなりました2019/06/17

Tetchy

2
期待はずれの結末に失望。だが最後の台詞は秀逸。2008/11/30

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