内容説明
ボストン郊外のハイスクールでスキーマスクをした二人組による銃乱射事件が発生、生徒の少年二人が逮捕された。容疑者の一人、ジェレドの祖母がスペンサーを訪れ、孫の濡れ衣を晴らしてほしいと言う。スペンサーは調査を始めるが、警察をはじめ関係者は皆、事件に早く幕を引きたがっている様子だ。背後にはいったい何が隠されているのか?スーザンもホークも不在のなか、孤高の騎士スペンサーが少年の心の奥に潜む真実を探る。
著者等紹介
加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、1985年東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kircheis
265
★★☆☆☆ スペンサーシリーズ第33作目。 本作はホークをはじめいつもの仲間は登場せず、スーザンもほぼ不在。代わりに『ダブル・デュースの対決』に登場したメイジャーが久々に出演!立派な大人になってて感慨深い。他にはリタやベルソン、ジェッシイの精神科医ディックスなどが顔を出す。 それなりに面白かったが、逆に印象に残る場面も少なかった。強いていえばアニマルとの決闘シーンと理事長のロイスが最低のゲス野郎だったことぐらい。2022/11/23
白きゅま
25
スペンサーシリーズ第33作。ハイスクールで発生した銃乱射事件で、生徒の少年二人が逮捕された!平凡な少年を、突然爆発させた狂気の理由は?果たして、彼は本当に銃を撃ったのか?撃たなかったのか?恋人のスーザンや相棒のホークが登場することがない珍しい作品ですが、変わりに登場するリタ・フィオーレがいい味を出しています(^^)/(相変わらずの肉食ですが・・・)今作から訳者が、菊池さんから加賀山さんに変わりましたが、違和感無く十分に楽しめた作品でした!2013/10/04
bapaksejahtera
15
シリーズ33作目。老作家となれば凡作も増えるが、パーカーはマンネリはあるが毎回趣向を変えつつご贔屓を失望させない。今回も水準以上の作品を読ませてくれた。金持ちの老婦人が訪れての依頼は、孫が高校で銃乱射事件を起こし逮捕されたが、何とか無罪を証明してほしいという物。一緒に学校に押入った相方から犯人と名指され、本人の自白がある無理筋。主人公は思春期の少年扱いには実績があり、本作でも見事にそれを証明する。ホーク等協力助っ人がおらずスーザンも出張というのが今回の趣向。やや曖昧な結末を最後に彼女との睦言で明らかにする2023/06/08
白きゅⅡ
13
スペンサーシリーズ第33作。ハイスクールで発生した銃乱射事件で、生徒の少年二人が逮捕された!平凡な少年を、突然爆発させた狂気の理由は如何に?果たして、彼は銃を撃ったのか?撃たなかったのか?相棒のホークや恋人のスーザンが登場しない珍しい作品ですが、代わりに登場するリタ・フィオーレの肉食振りが結構笑えます(^-^)/今作から、翻訳者が加賀山さんに代わりましたが、違和感なく楽しめます!2013/10/04
ヤーマ
12
【読了】昨今よく話題になる学校内での銃乱射事件にスペンサーが乗り出す。こういう事件では悲惨さばかり問題にするが、いったい銃はどこから手に入れたのか?ニュースにならない。スペンサーはそこから調べて真相を突き止める。2018/02/19