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ハヤカワ・ミステリ文庫
クロイドン発12時30分

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  • サイズ 文庫判/ページ数 450p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150736057
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

完全犯罪を成功させろ!工場を経営するチャールズは窮地に陥っていた。資金繰りが苦しくなり、従業員たちの給料さえ払えなくなる日も近い。頼りだったおじのアンドルーにも借金をきっぱりと断わられてしまった。だが、絶体絶命のチャールズの脳裏にある危険な計画が閃いた。莫大な遺産を残してくれるはずのおじを完璧なアリバイとともに毒殺することができないだろうか?倒叙ミステリの礎を築いた名作が新訳版で登場。

著者等紹介

クロフツ,F.W.[クロフツ,F.W.][Crofts,Freeman Wills]
1879年ダブリン生まれ。1896年から1929年まで、鉄道技師として働く。19年に大病を患い、長期療養中の慰みとして執筆した『樽』が、翌20年にコリンズ社から刊行され作家デビューを果たす。57年に没するまで、“アリバイ崩し”をテーマにした作品を中心に、33作の長篇と多数の短篇を物す

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、1985年東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

59
〔再読〕私の大好きな倒叙ミステリー、お勧めの名作で三大倒叙の一つに数えられます。この作品は普通の素人が、理由は幾つかありますが殺人を犯すにいたる状況と、殺害後の心理の変化を犯人になった立場で味わう作品です。倒叙作品は自信満々の完全犯罪を行ったと見える気にくわない犯人を、どうにかして探偵側がギャフンと言わせるのかに、醍醐味が在ります。しかしこの作品は、バカな男だと思っている犯人を、いつの間にか無罪に成らないかと願っていたりする処に在るのです。クロフツ氏の細かな人間心理の描き方の巧みさを、満喫できる作品です。2015/10/26

ホームズ

19
久しぶりのフレンチ警部シリーズ。3大倒叙ミステリの1つということでやはり面白いですね(笑)フレンチ警部はあまり登場せず捜査の場面もほとんどありませんが楽しめます(笑)倒叙ミステリはどうしても犯人を応援したくいなってしまう(笑)2012/09/25

Ryuko

18
タイトルから時刻表トリックものと長い間勘違いしていたこの作品。読み友さんのレビューで倒叙ミステリーと知り読んでみた。そもそも列車じゃなく飛行機だった(*^^*)。主人公が間抜け過ぎて愚かすぎて、いっそ哀れなのでした。2015/12/08

bayashi

10
三大倒叙の一つということで読了。ミステリ部分は少なく、犯人の心理描写に重きを置いた物だった。期待していたものとは違ったが、チャールズの普通のダメ人間っぷりがかなり共感でき、楽しめた。他人のためにもなる、とかどうせ死ぬんだから今死んだほうがみんな幸せだろ、とかなんやかんや理由つけて正当化して、でも殺ってしまった後は恐怖に震えて過ごす、その小市民っぷりは特に。。2015/04/09

ネムル

8
倒叙ミステリの古典として非常に有名な作品であるわけだが、犯行の細かい詰めが雑なのと、そのせいでフレンチ警部の捜査も真っ当という以上の印象しか受けないような。犯人が徐々に殺人という行為に追いやられ、警察から追い詰められていくという、その心理の流れを楽しめ……てだけではチト苦しかないか。2016/02/07

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