ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫<br> 人体六〇〇万年史―科学が明かす進化・健康・疾病〈上〉

個数:
  • ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫
人体六〇〇万年史―科学が明かす進化・健康・疾病〈上〉

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月29日 02時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150505110
  • NDC分類 491
  • Cコード C0145

出版社内容情報

感染症が激減した一方で「現代病」が増加しているのはなぜか? 人類の進化の歴史をたどりながら現代人の抱える問題を明らかにする

内容説明

人類が類人猿から分岐し二足歩行を始めてから600万年。人類の身体は何に適応しどのように進化してきたか。速さ、強さ、運動能力で他より劣るにもかかわらず厳しい自然選択を生き残ったのはなぜか。両手が自由になり長距離走行が可能になったことで得た驚くべき身体的・文化的変化とは。「裸足への回帰」を提唱する進化生物学者リーバーマンが、人類進化の歴史をたどりながら現代人の抱える健康問題の原因を明らかにする。

目次

序論―人間は何に適応しているのか
第1部 サルとヒト(直立する類人猿―私たちはいかにして二足歩行者となったか;食事しだい―アウストラロピテクスはいかにして私たちを果実離れさせたか;最初の狩猟採集民―現生人類に近いホモ属の身体はいかにして進化したか;氷河期のエネルギー―私たちはいかにして大きな脳と、ゆっくり成長する大きな太った身体を進化させたか;きわめて文化的な種―現生人類はいかにして脳と筋肉の組み合わせで世界中に住みついたか)
第2部 農業と産業革命(進歩とミスマッチとディスエボリューション―旧石器時代の身体のままで旧石器時代後の世界に生きていると‐良きにつけ悪しきにつけ―どうなるか)

著者等紹介

リーバーマン,ダニエル・E.[リーバーマン,ダニエルE.] [Lieberman,Daniel E.]
ハーバード大学人類進化生物学教授、同大エドウィン・M・ラーナー2世記念生物学教授。“ネイチャー”“サイエンス”誌をはじめとする専門誌に100以上の論文を寄稿。ヒトの頭部と「走る能力」の進化を専門とし、靴を履かずに走る「裸足への回帰」を提唱、「裸足の教授」と呼ばれる。その研究と発見は新聞、雑誌、書籍、ニュース番組やドキュメンタリーにおいても注目されている

塩原通緒[シオバラミチオ]
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

21
気候の変動による環境と食習慣の変化は、初期人類を直立二足歩行へと促した。調理は消化を助け、腸の相対的な縮小は脳の増大を可能にした。自由になった両手は、道具を生み出す。しかし、身体的な進化をはるかに上回るスピードで進歩し始めた文化は、人体にミスマッチしており、感染病ばかりでなく、様々な疾病をもたらした。特に新しい視点もなく、知的興趣に富むとは言い難いけれど、勉強にはなる。アルツハイマー、メタボリックシンドローム、糖尿病、虫歯、鬱病…ミスマッチ病のリスト(仮説)は、想定内か。文明の憂鬱。2018/01/02

bapaksejahtera

13
ヒトが類人猿との共通祖先から分かれ現生人類に辿り着いたかを辿るのがこの上巻の内容である。いかに直立し二足歩行するに至り、更に言語を獲得し家族を有し、集団的に行動する社会を持つ。その過程での脳の発達、内臓や骨格にいかなる変化を来たしたか、化石史料などから説明する。現在のヒトの体は、僅か数百世代前に狩猟採集生活から脱して農業にエネルギーを頼るようになった時と変わりない。飢えを知らず豊かな生活を送る現代人は多くの非伝染性疾患に悩まされる。著者はこれをミスマッチ病と呼ぶ。下巻はこれに如何に対処すべきかを提言する。2021/12/23

中年サラリーマン

9
内容はタイトルの通り。2足歩行によって両手が自由に使える。それによって腐肉を発見した際現場からもって運べるし、地下茎などを掘ることって食料確保の安定性がまし栄養状況が改善。さらに2足歩行によって移動の際のエネルギーロスも改善。エネルギーの余暇は莫大な消費基地の脳に回せる。それによって言語、文化、コミュニケーションを安定して進化させる土台ができた。そして、それらを総動員して行うことのできる農業革命へとつながる。そして、下巻へ2021/12/19

Hiroshi

7
ミスマッチ病とはいわゆる現代病だ。糖尿病2型等だ。進化した環境に適応的な身体の機能が現代環境に不適応だから発症する。その病気の原因と発生機序が分かれば予防や治療ができる。人間の進化を探りミスマッチ病の原因を見ていく本。人間が狩猟採集生活をしていたのは600世代以上前だ。そしてチンパンジーと分岐したのが600万年前。直立二足歩行・果実以外の食物の採取・現代に近い身体と大きな脳の獲得・成長速度の遅滞・認知能力(言語・文化・協力)の取得、以上の生物学的進化がおこり、その後農業革命・産業革命の文化的進化がおきた。2024/01/15

roughfractus02

6
進化医学は、健康概念から病気を定義するのではなく、病気という状態がどのように生じたのか?と問う。著者は、この問いを進化論の自然淘汰によって検討する。本書は、直立二足歩行を始めた600万年前から、400万年前のアウストラロピテクス、20万年前のホモ・サピエンス出現までの環境変動に晒される時代から、徐々に協業する知能と習慣が備わり、長い狩猟生活から農業革命が起こる1万年前までを俯瞰する。が、病気が急増するのは250年前の産業革命だという。淘汰される病気が医療で治せるようになって、病気という状態が増えたという。2020/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12451647
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。