内容説明
ソ連との緊張緩和の機運は政権内のタカ派により圧殺された。ソ連崩壊後単独の覇権を握ったアメリカは世界の警察のごとく振舞い始めるが、史上最低と呼ばれる大統領のもと、国内経済の瓦解が始まった。しかし9・11テロの打撃を口実に軍事費は増大し続ける。国民は改革の兆しを初の黒人大統領、オバマに託すが、希望はすぐに失望に変わった…頽廃が忍び寄る「帝国」の病理を容赦なく描き出す歴史超大作完結篇。
目次
第10章 デタントの崩壊―真昼の暗黒(フォード大統領の時代―アメリカの受けた痛手;南ベトナムの敗北と、反故にされたベトナムへの資金供与協定 ほか)
第11章 レーガン時代―民主主義の暗殺(「想像を絶する」、レーガン大統領の知的レベル;「ラテンアメリカがあんなにたくさんの国に分かれていたなんて驚いたよ」 ほか)
第12章 冷戦の終結―機会の逸失(ゴルバチョフ、冷戦の終結を宣言;ブッシュ・シニア―「究極のエスタブリッシュメント」大統領候補 ほか)
第13章 ブッシュ=チェイニー体制の瓦解―「イラクでは地獄の門が開いている」(イスラム過激派による9・11テロの衝撃;ネオコンにとって、9・11は「新たな真珠湾のような」好機だった ほか)
第14章 オバマ―傷ついた帝国の運営(「救済者」と思えたオバマは、事態をより悪化させた;経済顧問はほぼ全員、金融危機を招いたルービンの手下―彼らは嬉々として銀行家たちを救済した ほか)
著者等紹介
ストーン,オリバー[ストーン,オリバー] [Stone,Oliver]
アメリカの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。監督作品『プラトーン』『7月4日に生まれて』でアカデミー賞監督賞を2度受賞
カズニック,ピーター[カズニック,ピーター] [Kuznick,Peter]
アメリカン大学歴史学部教授、同大学核問題研究所所長
金子浩[カネコヒロシ]
翻訳家。1958年生。早稲田大学政治経済学部中退
柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。1959年生。早稲田大学・Earlham College卒業
夏目大[ナツメダイ]
翻訳家、ライター。1966年生。同志社大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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