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ハヤカワ文庫
なぜ人はニセ科学を信じるのか〈1〉奇妙な論理が蔓延するとき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150502805
  • NDC分類 404
  • Cコード C0140

内容説明

占星術、超能力、「私は宇宙人に誘拐された」、心霊体験、ダウジング、祈祷療法…科学的根拠はまったくないのに、科学が認めたかのように装い人を欺くのが「ニセ科学」である。しかし、実はその「騙しのメカニズム」は驚くほど共通したもの。本書が豊富な実例で説くこのメカニズムに通じて、懐疑の心を忘れなければ、安全なところから絢爛多彩なニセ科学ウォッチングを愉しめます。

目次

第1部 科学と懐疑主義(「われ在り、ゆえにわれ思う」―懐疑主義者宣言;人間にとって何よりも大切なもの―科学とニセ科学のちがい;思いちがいのメカニズム―奇妙な現象をもっともらしくみせている二五の嘘)
第2部 ニセ科学と迷信(逸脱―自然現象、超常現象、そしてエドガー・ケイシー;霊の世界を通じて―臨死体験と不死;誘拐―異星人との遭遇;告発の流行―中世と現代の魔女騒ぎ;ありそうにないカルト―エイン・ランド、客観主義、そして個人崇拝)

著者等紹介

シャーマー,マイクル[シャーマー,マイクル][Shermer,Michael]
『スケプティック』誌発行人。懐疑主義協会理事。カリフォルニア工科大学で懐疑主義の一連の講義を主催。ロサンゼルスのオキシデンタル・カレッジで、科学史、技術史、進化史を教えている

岡田靖史[オカダヤスシ]
1963年生、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

48
以前カール・セーガンの遺稿「ひとはなぜエセ科学に騙されるのか」を読んで感銘を受けたので類書として読む。著者もセーガン博士と面識があるようだ。序文はこれも又著名な進化生物学者であるS・J・グールドが書いている。表紙だけ見ると<と学会>本のようであるが疑似科学への冷やかし(それとも愛^^)等は少しもない生真面目な本。第一部は懐疑主義を定義しているがやや冗長。二部から具体例が取り上げられ興味が増す。既知の内容であったが「記憶回復運動」は将に現代の魔女狩り。この運動によって崩壊した家庭を思うと哀惜の念に堪えない。2010/09/23

猫丸

11
懐疑主義のレッスン本。精神の柔軟な青少年には一読をお願いしたい。科学と非科学の違いに関する総論に始まり、各論は超能力、臨死体験、異星人による誘拐、性的虐待の記憶再生、理性的カルトの5つ。第8章のエイン・ランド(アイン・ランド表記が標準か)の例が面白い。客観主義と理性主義を標榜するランドを中心として、非理性的カルト集団が形成される皮肉が報告されている。あなたが天才的思想を発表したら熱烈な支持者の崇拝対象になってしまったとする。そこで「そういうのはやめろよ」と言えるだろうか? 2019/01/13

中島直人

4
ニセ科学についての考察。懐疑論者としての面目躍如。下巻も読んでみよう。2014/03/28

やいとや

2
『奇妙な論理』や『悪霊にさいなまれる世界』などと同系列の趣旨なので、どうしても重複する箇所はあるが、この本は「人の目がどうすれば眩むか」を系統立てて分類してくれる処が面白い。科学者を騙す事がもっとも楽、という皮肉は今も有効なんだよなぁ。2018/11/19

shogun_sama

2
ニセ科学を信じる大衆心理の部分と、ニセ科学の構造、それに対する懐疑主義的な向き合い方、科学側の反撃等が記述されている本。ホロコースト否定主義の部分は日本における「中国大虐殺」否定論者達の論法とまるっきり被っていて笑ってしまった。 忙しい人は3章までとラスト読めばこの本の8割は読んだことになる。後は具体例の個別検証がほとんどなので。具体例のところの面白エピソードを逃すという意味では損だが。2012/04/19

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