内容説明
プロの暗殺者ヴィクターは、依頼どおりに標的の男を射殺し、男が持っていたフラッシュメモリーを奪った。だが、その時から彼は殺し屋に襲われ始める。彼は知らなかったが、フラッシュメモリーにはロシアの軍事機密が記録されており、CIAがそれを受け取るはずだった。ヴィクターは殺し屋を次々と倒し、自分の命を狙う者が誰なのか突き止めようとする。やがて彼は、暗殺の仕事を仲介する人物に会い、意外な事実を知る。
著者等紹介
ウッド,トム[ウッド,トム][Wood,Tom]
英国スタッフォードシャーのバートン・アポン・トレントで生まれる。書店員、清掃員、工場労働者、スーパーマーケットのレジ系など、さまざまな職業に就いていたが、2010年に『パーフェクト・ハンター』を発表、「ニューヨーカー」「パブリッシャーズ・ウィークリー」などで絶賛された。現在はロンドンで暮らしている
熊谷千寿[クマガイチトシ]
1968年生、東京外国語大学外国語学部英米語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
46
精密機械のような殺し屋ヴィクター!リードとの対決はどうなるのか?下巻へ!2020/02/01
くたくた
37
この男、毎年少なくとも年末までには懺悔をすると決めているらしい。かなり敬虔なカトリックらしい。「この先ずっとCIAのターゲットのまま生き続けるのだけは、死んでもいやだった。」・・コート!(涙)。そのコート・ジェントリーが直感と直情の人であるなら、ヴィクターは論理と理性の人。尾行をまく手順も戦闘能力も同等だが、ヴィクターはまるで精密機械。それが隠れ家にアンティークのグランドピアノを置き、ショパンを弾いて緊張を解すなんて粗雑なアメリカ男にはとても真似できまい(笑)。殺し屋の性格にもお国柄が現れてるようで笑。2017/12/14
Small World
33
うん、面白い!、これは読み友さんに感謝ですね。他の方のレヴューを読んでみても、「グレイマン」と比較されがちの本書ですが、マッチョを感じさせないクールな主人公に惹かれますね。もう一人の雇われ暗殺屋との対決を楽しみにしながら下巻に進みます。2018/07/10
海猫
30
それなりに壮大な陰謀が背景にあるようだが話がそっちの方向に行かず、ひたすら暗殺者のサバイバル活劇に徹した姿勢がなかなか。全編通してアクション小説の楽しみに満ちている。下巻でどう話が転ぶか?2012/03/21
み
29
感想を読んで気になった作品。あたしはグレイマンの方が好みです。ヴィクターは、完璧すぎて愛おしく感じられません。が、お話しは面白いです(^ ^)下巻は明日。2020/02/16