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ハヤカワ文庫
砂漠のゲシュペンスト〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150412005
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

1991年、湾岸戦争の末期。三人の傭兵がクウェートの砂漠で戦闘機に襲われ、瀕死の状態に陥った仲間を二人が置き去りにした。そして8年後、ケルンで青果店を営むエスカーの惨殺死体が発見され、メネメンチ警視正が捜査を開始する。その二日後、女性探偵ヴェーラの事務所にバトゲという男が現われ、旧友のマーマンを探してほしいと依頼する。バトゲは、マーマンに見つけられるよりも先に彼を探し出したいと望んでいた…。

著者等紹介

シェッツィング,フランク[シェッツィング,フランク][Sch¨atzing,Frank]
1957年、ドイツ、ケルン市生まれ。大学ではコミュニケーション学を専攻し、卒業後は大手広告会社でクリエーターとして活躍する。その後、ケルンで広告代理店と音楽プロダクションを設立した。その仕事のかたわら小説の執筆を始め、1995年に『黒のトイフェル』で作家デビュー、同書はベストセラーとなった

北川和代[キタガワカズヨ]
ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yi120

5
初読み作家さんで全く白紙状態で借りた図書館本。ドイツや北欧の小説は登場人物の名前がややこしい場合が多いが、本作はスムーズに把握できた。翻訳もお上手に感じる。「不必要に感じさせない不必要」な描写もダレ場につながらず読み易い。やはりこの手の物語は海外小説は濃厚やなあ。犯人は意外な人物なのか?元外人部隊、女探偵、警察の三つ巴、顛末は・・以下次巻。2018/01/03

Tetchy

3
女探偵を主人公にした正々堂々たるミステリ。湾岸戦争の怨念の正体を追う探偵物にして、本格ミステリ風のサプライズまで備えた作品となっている。ケルンで起きた拷問の末の殺人事件が91年に起きた湾岸戦争で仲間に置き去りにされたスナイパーの復讐劇の始まりのように思わされる導入部。これに纏わって当初は謎めいた捜索願が女探偵の許へ依頼されるという形を取っている。しかしこの謎は上巻を220ページ弱のあたりで早々に明かされる。しかし登場人物はどんどん増えていき、物語は混迷を極める。2010/05/15

putisiyante

2
サダムやブッシュの名が出て来る。シェッツイングの作品らしい、ねんみつに調べた事実からの素材を使い組み立てていく、下巻が楽しみ。2019/06/20

Richard Thornburg

2
感想:★★★★  主人公は実のところ女性探偵なのですが、冒頭で起きた殺人事件を追いかける警視正の犯罪背景を深く思考する姿勢には圧巻されます。  物語が進むに従い登場人物と情報は増えていき、まさにカオスの世界へ突入していきます。  途中で出てくる拷問のシーンはかなりリアルです。  私のようなサディスト(笑)には心地よい描写です。  探し求める人物の影が見えたところで下巻へ・・・2013/07/28

RIN

2
『深海のyrr』以来、癖になってる作家さん。ちょっとしたセリフが妙に心に残ったり、登場人物に語らせる信条に胸を衝かれたりする作家と思う。今までの作品では女性を軽視してる印象だったので、女探偵を主人公に持ってくるとは意外だった。なかなかに偏屈そうなヴェーラ探偵だが、上巻ではまだ伏線張り巡らせるところまで。下巻の展開が楽しみ。2011/05/12

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