• ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
恐怖の存在〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150411473
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

モートンの自宅で発見された、四組の数字が並ぶメモ。そこには重大な情報が隠されていた。エヴァンズはMIT危機分析センターの所長ケナーから、人為的に気象災害を起こそうとする環境テロリストの存在を知らされる。その企みを阻むべく、彼はモートンの秘書サラ、ケナーらと共に南極をはじめ世界各地で激闘を繰り広げる。そしてヴァヌーツの訴訟も意外な展開を見せていた。地球温暖化問題をテーマに描くサスペンス巨篇。

著者等紹介

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

52
危機また危機の連続。ジェットコースター小説だったけどクライトンが言う「恐怖」とは単に温暖化問題だけでなくいつの時代にも振り撒かれる「恐怖」が存在する事なんだな。この物語は現在における恐怖である地球温暖化問題を対象にしたが付録を読むとワンオブゼムであることが分かる。政治の道具になってしまった科学の持つ危険性=「恐怖」なのだろう。偉い先生に言われると本当なのかもと思ってしまうが、検証し凡人も知識や教養を身に着ける事が大切なのだな。2021/05/04

らぷとるん

8
上巻に引き続き参考文献を提示しながら、異常気象や現代社会で問題になっている事象に関する知識的内容を織り交ぜつつストーリーが進んでいきます。 著者の執筆にあたっての知識欲が本から伝わってくるほどで、逆に登場人物の存在感が若干薄れてしまっている印象を受けるほど目から鱗の内容もあります。 最終的な解決に向けて物語の進行スピードも増していき、先が気になる展開が続きます。 気象や自然に関するアンチテーゼ的な作品でした。2021/06/13

かきたにたくま

3
派手なドンパチが続くエンターテイメントなところが面白い。地球温暖化のうさんくささに対し、たたきつぶすように突き進んでいく様は爽快感がある。2016/12/13

yasu7777

2
★★★★☆ 稲沢3266-5992021/12/27

Yoichiro Nagatani

2
アンドロメダ病原体(1969)から遥かに時間を経た2004年の作品。地球温暖化がゆらぎ、正義の環境保護団体は怪しい。ハリウッド映画向けのエンディングで、少し話の運びが強引かつ丁寧さに欠けるのでファン以外には不満点は多いかもしれないが、全ての先入観が否定されるクライトンならではの着眼点は健在。ファンである私は十分満足しました。環境保護を訴える映画スターの役所が良く、 ”恐怖の存在”を唱えるおじちゃんがチャーミング。2014/03/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/524633
  • ご注意事項