内容説明
平均海抜1メートルの島嶼国家ヴァヌーツは、水位の上昇によって居住地が失われることを恐れ、地球温暖化の元凶として、最大の二酸化炭素排出国アメリカを提訴すると発表した。これを受け、環境保護団体NERFは提訴の支援を表明する。それから数カ月後、世界各地で怪しげな男たちが暗躍し始めた。さらに、訴訟の費用を全額負担する富豪モートンが突然失踪し、顧問弁護士エヴァンズの周囲で不審な事件が続発するが…。
著者等紹介
クライトン,マイクル[クライトン,マイクル][Crichton,Michael]
1942年、イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大学で人類学を専攻後、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。在学中からミステリを書きはじめ、1968年に発表した『緊急の場合は』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞し、69年の『アンドロメダ病原体』が世界的なベストセラーとなる。その後『ジュラシック・パーク』『ディスクロージャー』など、次々と話題作を世に送り出し、その著作のほとんどが映画化されている。また、自らも映画監督として活躍した経験をもつほか、人気TVドラマシリーズ『ER』の製作者としても知られる
酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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goro@80.7
49
何が真実なのか分からなくなってきた。これは「恐怖」=「地球温暖化問題」は存在するのかとの問いかけか!?急ぎ下巻へ2021/05/01
らぷとるん
8
地球温暖化による海面上昇が原因で将来が危ぶまれる島嶼国が、最も地球温暖化を助長しているアメリカに対して訴訟を起こす。 その訴訟を助ける環境保護団体とそれに関わることになった法律事務所の弁護士が、訴訟問題を巡って暗躍するつかみどころのない組織と対立します。 前半は環境問題や地球温暖化についての公式データを基にした知識的なお話が続きますが、たしかに地球温暖化についてはぼんやりとしか理解できていないことを思い知らされました。 後半から物語の展開が早まってきて、著者ならではの先が気になるストーリーになっています。2021/06/04
かきたにたくま
3
地球温暖化を題材にスピーディに進んでいく。実際の環境データを元に説得力のあるだけでなく、小説らしく話が進むにつれてきな臭くなってくる様が面白い。2016/12/11
もぐらけい
3
ベストです。 好きです。 このスタンス。2009/08/14
yasu7777
2
★★★☆☆ 稲沢3265-5982021/12/26