ハヤカワ文庫
タイムライン〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 473p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150410551
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ITCはタイムマシンともいうべき装置を開発していた。それを使えば14世紀のフランスとの往き来が可能だという。教授救出のために14世紀に転送されたマレクたちは、騎士たちに襲撃され死者を出すなど思わぬ事態に見舞われた。またその影響でITCのタイムマシンに深刻な損傷が―猶予時間は37時間。一行は教授を救出し、無事帰還できるのか?…最先端の量子力学理論をもとに描く、驚異のタイムトラベル歴史冒険小説。

著者等紹介

クライトン,マイクル[クライトン,マイクル][Crichton,Michael]
1942年、イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大学で人類学を専攻後、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。在学中からミステリを書きはじめ、1968年に発表した『緊急の場合は』で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞し、69年の『アンドロメダ病原体』が世界的なベストセラーとなる。その後次々と話題作を世に送り出し、その著作のほとんどが映画化されている。また、人気TVドラマシリーズ『ER』の製作者としても知られる

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

46
息詰まる脱出劇、アクションシーンが目に浮かぶような見事な描写。映画化されたのも納得である。そして、伏線の数々と意外なラスト。面白すぎて一気読みでした。2015/08/17

マッピー

15
歴史を研究する大学の調査チームが、14世紀のフランスへ出かけて行って、困難に巻き込まれるという話。ただ、事の発端が営利企業の思惑で、極秘に研究されていた過去への移動であるという割には、理論的根拠や安全性があまりにずさんで引いてしまう。600年というのは、人類という生物種にとってはそれほど長い時間ではないけれど、文明・文化的にはまるで違う世界がそこにあることになる。言葉も、価値観も、肉体の在りようも違う。さて、下巻ではどのように物語が動くのだろう。まずは、なぜ教授が行方不明になったのかを明らかにしてほしい。2019/04/23

em

14
理解しているとは到底言えないけれど(むしろ理解していないからか)量子論はいつでも私を、なんて不思議、なんて凄いんだ!という知的工場出荷状態にしてしまう。本書は量子力学の多世界解釈を利用した転送、なので厳密にはタイムトラベルではありません。理論のくだりは前半でほぼ終わってしまいますが、行き先の14世紀フランスも充実。著者は暗黒呼ばわりされる中世イメージに一家言あるようで、騎乗槍仕合、シトー会の実情から建築物の梁に至るまで詳細な描写を楽しみました。2017/06/24

emitaku

11
タイムトラベルもののエンタメ好きには、お腹いっぱいの作品。科学+歴史+冒険活劇満載で、読みおわると同時に脱力です。クライトン先生、おもしろかったですよ〜。科学理論のところがちんぷんかんぷんだったことは内緒!2015/09/05

かんとり

9
面白かった♪ タイムトラベルの理屈はさておき、中世フランス、甲冑を身に着けた騎士を相手に、 歴史教授、助手が戦いに巻き込まれる! ピンチの連続でまあよくご無事だと感心しきり。 笑 すばらしいエンタメ作品、堪能しました♪2017/12/06

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