内容説明
予定日になっても調査旅行から帰らない古生物学者レヴィンの身を案じた工学者ソーンは、衛星電話で呼び出した。すると、窮地におちいったレヴィンの声がきれぎれに聞こえてから電話は切れてしまった。「ジュラシック・パーク」事件の生き残りで、レヴィンとともに研究をしていた数学者マルカムの協力を得て、ソーンはレヴィン救出に向かったが…スピルバーグ監督で大型映画化された『ジュラシック・パーク』待望の続篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
37
★★★☆☆ 再読。マルカム博士とは別にサイトBに上陸したバイオシン社のチーム。恐竜の生態を観察したい、幼体を捕獲したいなど、人間の思惑はこの島では通用せず、生死を賭けたサバイバルゲームへと変容していく…。 映画未登場のカルノタウルスはアイデアが秀逸だが、ややスピード感が足りないか?社会性を学習出来ず、荒みきったラプトル達がかわいそうです。マルカム博士はまたもや負傷し、朦朧としながら語るのだった。博士、またですか(笑)。ハーディング博士がカッコいい。恐竜絶滅の謎は解決されないが、ロマンがあって良いですね。2020/01/03
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
23
恐竜が生存する島、サイトB。そこは、ここからパークへ恐竜を送る遺伝子工場がある島だった。閉鎖され放置された島は6年以上の歳月が流れ、人知れず恐竜達は繁殖していた。マルカムは言う「自然観察なんてありえないのさ。些細な振舞いでも必ず何がしらの影響を及ぼす」彼等の振舞いにより恐竜達の縄張りに変化が起こり、再び狂乱の幕が開ける、、、、。約2億5千万年前から約2億年もの超大な期間を棲息し続けた未知の生命。人類はそれを蘇生させる技を持つ。しかし科学は因果を超越出来ない。やはり、神の真似事はするべきではなかったのだ。2018/10/09
佐島楓
16
面白かった・・・けれど怖かったので映画は観られません。人間はどこまで神の領域に踏み込んでいいのかという深遠なる問いのもとにできた物語だと思いました。前作も読んでみたいけど怖い・・・原書で読めば印象がまた違ってくるのでしょうが・・・。2012/09/03
k16
13
下巻はスピード感増して一気に。 悪人は喰われ、コンピューター操作は子どもだったりと前作とかぶる部分はあるものの面白かった。2019/05/27
いくら丼
11
なるほど……偶然の奇跡だけでは、説明が着かないのか。そう言われればその通りだ。わかった気になって、やっぱり私は考えが浅いし、無知だ。色々なものを学ばないとなと。今、ごく限られた分野を掘り下げるのにある程度の落ち着きを見せてきたなら、むしろ今こそ広げるべきなのか。作者様は凄く学んで、掘り下げて、解釈して、考えて、作品を書いているし、その範囲は多岐にわたっている。私も中途半端なところ止まっていないで、自分の領域を確固たるものにしていきたい。そのためには、逆説的だけど、広げる時に広げて、深めていくべきだと思う。2023/07/24