出版社内容情報
これはSF?
文学?
あるいはまったく別の何か?
驚異のデビュー作、待望の文庫化
内容説明
彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。老教授の最終講義は鯰文書の謎を解き明かし、床下からは大量のフロイトが出現する。そして小さく白い可憐な靴下は異形の巨大石像へと挑みかかり、僕らは反乱を起こした時間のなか、あてのない冒険へと歩みを進める―軽々とジャンルを越境し続ける著者による驚異のデビュー作、2篇の増補を加えて待望の文庫化。
著者等紹介
円城塔[エンジョウトウ]
1972年、北海道生まれ。2007年、「オブ・ザ・ベースボール」で第104回文學界新人賞受賞、第137回芥川賞候補。同年、『Self‐Reference ENGINE』で単行本デビュー。第28回日本SF大賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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