ハヤカワ文庫<br> ノーフォールト〈下〉

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ハヤカワ文庫
ノーフォールト〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150309664
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、遺族側の弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師たちは懸命に原因の究明を行なうが…緊急手術、医療事故、裁判、そして苛酷な勤務―現役の医師が医療の危機の実態を描き出す、感動のヒューマン・ドラマ。

著者等紹介

岡井崇[オカイタカシ]
医学博士。昭和大学医学部産婦人科学教室主任教授。昭和大学病院総合周産期母子医療センター長。1947年和歌山県生まれ。1973年東京大学医学部を卒業後、東京大学医学部助教授、総合母子保健センター愛育病院副院長等を経て現職にいたる。日本医学会評議員、日本産科婦人科学会常務理事、日本周産期・新生児医学会副理事長、日本超音波医学会理事長、東京都周産期医療協議会会長ほかを勤める。今年より実施された産科医療補償制度では、原因分析委員会委員長に就任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

dr2006

27
医療行為や検査技術の進歩は日進月歩目覚ましく、その時点で出来得る最善を尽くした医療行為の結果助からない命もある。それは「無過失」なのか?医療は本来自然科学であって、自然の摂理である「命」に対し行為を行う。だが、患者によっては医者に対して完全なる快気を期待し、救えなかった場合医師の医療行為に責任を問う。医療事故裁判の増加は、不文律の医師への信頼だったものが、契約書による債務履行に置き換わってきていることを示す。現代医療の複雑な内情と取り巻く法や規制の隙間にフォーカスしメスを入れた硬派な作品。勉強になった。2016/11/04

James Hayashi

23
小説としてはあまり読み応えがないが、医療過誤やそれに対する補償、現在の医師不足による過度の当直(月に20日など)とリスクの伴う仕事であり、長い経験を必要とする専門分野であるためか人材不足が問題になっている事を浮き彫りにしている。社会保障の進む国では一般化されている無過失補償制度(ノーフォールト)は著者の活躍により日本も導入したという。米国の様に訴訟社会になるのでなく、医者も患者も協調し守られる社会であってほしい。2016/06/17

ちょん

23
産婦人科医の苦悩があますことなく書かれていたと思う。お産は正常で当たり前という患者の観念。医師の努力を見ずに訴訟へ持ち込む患者。そしてそれを助ける弁護士。もちろん、心ある弁護士はいるし、いい加減な医師もいるだろう。医師と患者の信頼関係なくしては、何も始まらない。2013/09/04

きゅ

12
後半はほとんど作者の主張が語られているという感じなので、もっと登場人物たちの心情を丁寧に描写してくれてればなぁと思う残念さはある。しかし、医療現場の現実については初耳のことばかりでとても勉強になった。曲がりなりにも医療機関で働いている身としては、患者との向き合い方についても非常に考えさせられるものがあった。一市民としては、やっぱり医者は病気を見つけてくれるはずだし治してくれて当然と思っていた節がある。せっかく患者のために身を粉にして最善を尽くしたのに、結果次第で患者と揉めることになるなんて切なすぎる。2022/03/28

komorebi20

11
上巻の読了から一気に読んだ。医療過誤訴訟の増加により医療者と患者の関係性が崩れてきている。医療事故を取り上げる報道が増えて不信感を抱くことにより、益々医師不足が加速して悪循環になっている。 後半は、作者である産婦人科医の岡井氏の日本の医療制度や医療裁判の問題を提起している。被害者救済する無過失補償制度についての必要性が詳しく書かれていて大変勉強になった。2022/12/28

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