ハヤカワ文庫<br> SF英雄群像

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ハヤカワ文庫
SF英雄群像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150301194
  • NDC分類 930.29

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MICK KICHI

65
キャプテン・フューチャーやレンズマンのTVアニメ(レンズマンの劇場版の主題歌はTHE ALFEE)が放送されていた頃、もうすでに日本のアニメ文化はヤマト、ガンダム、マクロスに移って行って、アメリカのスペースオペラ題材は時代遅れの感じがあったのか、自分はあまり観た記憶が無くて、今にして思うと非常に残念な気がしている。映像ソフトもかなり高額になってしまって手が届かないので、どうしようかと...。小説から丹念に当たるのが一番なのだろうからと、野田先生のこの本を手に取る。スペオペの歴史、ここに詰まっています!2019/12/13

ヨーイチ

28
昭和31年生まれの子供としては未来社会はエアカーとロケットとロボットが活躍するユートピアであった。公害もまだ多くの人の知るところでは無かった。本書は日本SFの勃興期(昭和37年とある)に連載され昭和50年代後期に大幅に改訂されて出版された、とある。子供とはいえ、本を読み出した頃の話なので記憶を探り、類推しながらの読書は楽しかった。歴史でいえば一回目の世界大戦後から次の大戦の頃、アメリカで「新しい時代の新しい娯楽、読み物」って感じで隆盛した分野のようである。小生たちの親世代の重なる感じ。続く 2019/12/22

白義

9
ヴェルヌの数々の小説の元ネタになったと言われるフランク・リードシリーズからバローズのジョン・カーター、ハミルトンのキャプテン・フューチャーまで古典的SFヒーローたちの魅力を伝える紹介書であるだけでなく、当時ほとんど国内外で試みが見られなかったSF史の本であるという点で、記念碑的な労作。スペースオペラ以前の原スチームオペラ時代に、リチャード・シートンやレンズマンだけでなくジェイムスン教授やゲリー・カーライルと初期のスペオペ雑誌を彩った数々の名キャラクターたちの冒険が講談のような名調子で語られ読み物として出色2017/12/24

亮人

5
日本ではまだ翻訳点数も多くなかった頃にスペースオペラ黎明期の作品群を紹介した1冊。野田大元帥の語り口が、本当にスペオペ愛にあふれていて心地いい。とくに『キャプテン・フューチャー』と「シャンブロウ」の紹介文が、ただただ自分の愛するキャラクタたちをみんなに知ってもらいたいという思いが前面に出ていて好感。ちなみに自分の持っているのは、加藤直之の手による大元帥がキャプテンフューチャーの格好をしているイラストのヴァージョン。2011/09/18

権三郎

1
本棚の奥から引っ張り出して読んだ本。表紙が加藤直之氏のもの。1930年代にアメリカで人気だったいわゆるスペースオペラについて60年近く前に書いたもの。当時まだ日本では翻訳されていなかった有名作品も紹介されている。最期のキャプテン・フューチャーの章は力の入りようが違う。昔読んだ作品の数々を思い出しながら楽しく読みました。2022/01/10

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