内容説明
水星で暮らすぼくとママのところに、クローンの姉が月からやってきた。太陽が膨大な光をもたらすこの“逆行の夏”に姉と水銀洞へ出かけたぼくは、今まで隠されていた家族の真実を知る。ほろ苦くも美しいボーイ・ミーツ・ガールを描いた表題作、目も耳も不自由な人々のユートピアを提示してあまたの賞に輝いた「残像」など、怜悧で官能的なヴィジョンがあふれる6篇を収録。ヴァーリイの粋を結集したベスト・オブ・ベスト。
著者等紹介
ヴァーリイ,ジョン[ヴァーリイ,ジョン] [Varley,John]
1947年、テキサス州オースティン生まれ。1974年、“F&SF”誌にて「ピクニック・オン・ニアサイド」でデビュー。描き出される独自の未来社会が読者に支持され、以降、ヒューゴー賞をはじめとするSF関連の賞を立て続けに受賞した。70年代後半から80年代のアメリカSFを代表する作家のひとりである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。