ハヤカワ文庫<br> 火星夜想曲

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ハヤカワ文庫
火星夜想曲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 551p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150112035
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

時間の中を自由に渡る緑の人を捜して、もう幾日もアリマンタンド博士は火星の砂漠を旅していた。風に船をさらわれ、移動の手段を失った博士は、小さなオアシスに留まることになる。やがてそこに徐々に人々が住み着き、「荒涼街道」と呼ばれる町に育ち、さまざまな驚異や奇跡を経て、ふたたび忽然と砂に還る…その半世紀にわたる物語を詩的な筆致で綴りあげ、『火星年代記』の感動を甦らせる、叙情と哀愁にみちた話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Small World

24
詩情あふれる内容かと思いきや、様々なSFのイメージやガジェットでごちゃごちゃしてます。でも、それを赤い砂漠のフィルターに通すことで、ひとつのクロニクルとしてまとめてるという傑作。登場人物ひとりひとりの終末まで描かれているので、時間はかかりますが読み応えは抜群です。物語中の第二世代たちが奔放過ぎて、みんながみんなすごすぎるww けっこう無茶なエピソードてんこ盛りなんですが、初めから結末は語られているので、ある意味、ぶれない結末に向かう姿が本書の醍醐味なんでしょうね。(SFが読みたい海外編1997第1位作品)2016/10/09

k16

12
以前図書館で借りて期限内に読めず、再度借りて再度読み直し。 緑の人に導かれ興した街デソレイション・ロード。そこに集まってくる訳ありの人々。そんな人々数世代に渡るデソレイション・ロード終焉までの物語。 いろいろなものが詰まっていて面白かった。 個人的には機械信仰信者の「10111011…」というバイナリー・マントラ好き。2024/04/27

bowmorelover

12
「火星年代記」の感動を蘇らせる、叙情と哀愁にみちた作品。一つの街ができ、そして砂に還る。この哀愁がすごくいい。素晴らしい。2012/03/28

記憶喪失した男

11
文章が楽しい本。文章の上手さはハイペリオン級。2021/12/14

スターライト

11
物語の愉しみを味あわせてくれる作品。これが第一長篇とは思えない物語の作りとキャラクターの造形のうまさには、舌を巻く。年季のいったSF読みなら思わずニヤリとさせられるところも多々あるが、それに気付かなくても堪能できるので、読者はベツレヘム・アレス鉄道に身を任せればよい。小説好きなら、ぜひ読むべし。傑作。2012/11/26

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