ハヤカワ文庫<br> ハードワイヤード〈下〉

  • ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
ハードワイヤード〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150108199
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

カウボーイの怒りは爆発した。軌道コンツェルン同士の抗争のあおりをくって、彼の属する運び屋グループが、別の集団に不意うちされたのだ。地球を荒廃させおれたちを食い物にしながら、人工コロニーで安逸な暮らしを送るあいつらに、目にもの見せてやる!かくしてカウボーイは、美人ハードワイヤードで腕ききボディガードのサラと手を組み、仲間たちの力を結集して、圧倒的な戦闘力と経済力をあわせもつコンツエルンを相手どり、乾坤一擲の大勝負にうって出た…。冒険SFの期待の新星が放つファン待望のフルスピード・サイバーアクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすお

5
作品名からしてサイバーパンクを彷彿とさせるが、それ以上に冒険小説としての色合いが濃い作品だった。そういう意味でSF的要素をもっと全面に出して欲しかったが、期待したほどではなかった。作品自体は面白い。楽しみ方を理解していれば、娯楽小説として一級品の感動を味わえる。若干ではあるが、サイバーパンクの金字塔といわれる「ニューロマンサー」の影響を受けており、そこを期待しすぎると梯子を外された感じに陥る。最初から冒険小説として読むと、SF要素が絡まって異次元の楽しみ方ができると思う。2017/09/17

Small World

1
ありそうな話なんだけど面白い。カバーイラストをはじめ、やっぱSFはかっこよくないとねw2007/02/12

赤井流久

1
☆☆☆☆ 信じられない! カヴァーのイラストや紹介文から、サイバーパンクのミリタリーSFかと勝手に思い込み、誰でも考えつきそうな話が二巻にまたがっているのは正直辛いなあと、かなり後ろ向きな姿勢で読み始める。 信じられない! 無茶苦茶面白い! 魅力にあふれた主人公二人の言動にどんどん引き込まれていく。特に、不首尾に終わった敵への作戦行動の後、輪をかけて難度があがっているはずの同種の作戦の敢行を即断する場面では、燃えずにいられないロマンをひしひしと感じた。2013/08/17

unknown

1
ロジャー・ゼラズニィ『地獄のハイウェイ』をオマージュ&アップデートさせたサイバーパンクSF西部劇。荒廃した世界を舞台に、全身に神経鋼化<ハードワイヤード>を施し、脳を装甲車や戦闘機に直結させ操る<カウボーイ>が、資源を牛耳り強大な戦闘力を有する<軌道コンツェルン>に怒りの闘いを挑む、というストーリー。兵器やサイバーパンクなガジェットを散りばめた痛快なエンターテインメントとして徹底しており、明快、かつ燃える内容。2012/04/25

hulmal-Inkyo

0
カウボーイとサラの造形は、『地獄のハイウェイ』のヘルを、純然たるヒーローとしての側面と、屈折した逸脱者としての側面に分断して生み出されたかのようにみえる。当然のことながら、サラの造形が圧倒的に複雑で深みがあり面白い。そのぶんカウボーイのかっこよさも分かりやすくなっている、といった印象。サラは記号ではなく人間になったモリィでもある。SFとして綺想のインパクトには欠けるが、スリルに満ちた小説として読み応えがあった。2015/01/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5075
  • ご注意事項