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ハヤカワ文庫
モンキー・ハウスへようこそ〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150108137
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

バーンハウス教授のささやかなサイコロ実験が、ことの始まりだった。サイコロを自在に動かせるその力は、バーンハウス効果と名付けられ、やがて全世界の軍備を即座に破壊できるまでに大きくなる…。ヴォネガットのデビュー作「バーンハウス効果に関する報告書」ほか、オペレーターの女性に恋をして、五百篇もの詩を捧げた、世界最大のコンピューターの物語「エピカック」、長寿薬普及の結果もたらされる六世代同居の悲喜劇「明日も明日もその明日も」など、SFからユーモア、恋愛小説まで、ヴォネガットの幅広い魅力が満喫できる傑作短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
変化は時間直線上で緩やかに起こり、物語を着々と進める動力だが、変異は時間直線自体を変形し、物語の速度や方向を変える。本書には、前者に属するしみじみした作品の中に、ドタバタや荒唐無稽な結末に暴走する後者の作品が混入されている。両者の主人公は共に生真面目だが、前者ではその性格の影響が他の人間までに制限されているのに対し、後者では世界の崩壊を引き起こす。生真面目さは作者には機械と同義であり、後者では、人間=機械と世界を結ぶシステムが真の主人公となる。国家や企業はシステムであり、戦争はシステムの崩壊の比喩である。2023/06/25

bouhito

6
一人旅でドレスデンに来ています。この地に来たからには、やはりヴォネガットを読まなければと思い、鞄に忍ばせました。筆者の従軍体験がもとになっている『孤児』や、アメリカとソ連の宇宙戦争を描く『人間ミサイル』など、筆者は破茶滅茶なSFを得意としながらも、必ずヒューマニティが裏付けされている。それは、かのドレスデン爆撃で生き残った故のものなのだろうか。2015/12/28

明石

5
モンキーハウスへようこそ〈1〉からの続き物(なぜか翻訳版のみ1,2に分かれている)なので感想は割愛。個人用メモとして各作品の評価を残しておきます。 ハイアニスポート物語:★★☆☆☆ 孤児:★★★★☆ バーンハウス効果に関する報告書:★★★★★ ユーフィオ論議:★★★★★ 帰れ、いとしき妻子のもとへ:★★★★☆ 構内の鹿:★★☆☆☆ 嘘:★★★★★ 未制服:★★☆☆☆ 手に負えなかった子供:★★★★★ 人間ミサイル:★★★★☆ エピカック:★★★★★ アダム:★★★★☆ 明日も明日もその明日も:★★★★★2021/12/24

犬を飼っています。

3
『ハリスン・バージロン』を読んだ。『1984年』や『すばらしい新世界』のようなディストピア小説だった。競争社会へのアンチテーゼ。しかし、14歳で身長7フィート(約2メートル10センチ)の少年って怖いな。2018/07/04

llll'

1
.2022/05/18

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