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内容説明
仕事の決行は週末、今夜は下見だけの予定。なのに、泥棒の職業病か、バーニイはどうしてもその夜のうちに別のひと仕事をしたくなってしまった。そこで偶然目についたアパートへ侵入したのだが、それが仇となろうとは。アパートの住人が突如戻ってきたために、ベッドの下に隠れて、とんでもない事態に直面。なんとか難を逃れたと思いきや、街のその一画で偶然別件の強盗殺人が発生しており、街角の防犯カメラに姿をとらえられていたために、今度は殺人の容疑者に。自ら真犯人を捕らえるしかなくなったバーニイ、またしても東奔西走する羽目に。
著者等紹介
ブロック,ローレンス[ブロック,ローレンス][Block,Lawrence]
1938年生まれ。生まれ育ったNYを舞台にした作品で人気を得る。酔いどれ探偵マット・スカダーと泥棒バーニイのシリーズが代表作。MWA賞を四度受賞し、1994年には巨匠賞も受賞した
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年生。早稲田大学文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめ
17
途中で放り出したと思っていたら、最後まで読んでいて、そのことに最後まで気づかず、自分のボケぶりにびっくり!1回目と違って、主人公にも慣れたせいか、とても面白く読めた。最後にあんなにいっぱいの人を呼んで謎解きをしなければならなかったのかはまだ理解できず・・・。3度目の挑戦・・・あり?!2015/04/21
びぃごろ
13
【泥棒探偵バーニィシリーズ⑩】訳者あとがきで田口さんが言っている。今回のバーニィは誰に頼まれるでもなく、何か得するわけでもないに、当然のことのように謎解きを始めると。それが不自然でなく当然のように読めたのは私も同じ。筆者と訳者のなせる業。バーニィは泥棒だけど荒らされた部屋を片付けたり、盗んだモノを戻したり、ミルクシュートにはさまったりするお茶目なところがある憎めない奴なのだ。キャロリンとの友人関係は最高に羨ましいところに位置する。次回がラストの一冊になるのか。2021/11/17
ひめ
9
この作家を初めて読んだ。シリーズの途中だからか、こんなに泥棒であることを人に知られていいのか、とても心配になりつつ読んだ。誰かにばらされたらどうするんだと、ハラハラドキドキ。お話は違う方向ではらはらどきどき。ちょっと読むのに根気のいるお話かな。次は主人公にも慣れたから、もっとスムーズに読めるかしら。2014/04/17
もつ
7
強盗やら殺人やら撃ち合いやらのお話にほのぼの(笑)マンネリと言われようがご都合主義と言われようが。かえって安心するわ。 続きはまだ出ていませんわよね。 2017/11/09
紅はこべ
7
殺し屋ケラーやマット・スカダーシリーズは何作か読んだが、このシリーズは初めて。怪盗ものでこれだけ自分の稼業の罪深さを意識している主人公は珍しいかな。より罪深いケラーの方が淡白。この作のユーモア感覚は好き。特にバーニイとレズの友人キャロリンとの会話が軽妙でいい。事件の真相はちょっとややこしや。呑み込むのに繰り返し読んだ。2014/12/02