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内容説明
第二次大戦中、ドイツ軍が行ったとされるイタリアでの虐殺事件。だが一通の告発状がその定説とテレビ局に勤めるプログマイアの人生を揺るがした。告発状によれば、村人たちを殺戮したのは英国軍であり、しかもそれを指示したのは彼の上司だったというのだ。告発者の名はダンスター。学生時代から因縁があり、妻を奪った男だった。告発内容の真偽をめぐる裁判が始まり、上司の無罪を信じるプログマイアはダンスターと闘う決意をする。歴史の闇に隠された真相が今明らかに!愛憎渦巻く人間ドラマを描く、英国ミステリ界の実力派による注目作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanamori
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☆☆☆2013/10/03
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
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1999年9月24日
hirosemi
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テレビ局の会計課に勤めるプログマイアは、信頼する上司クリスから戦犯ドキュメンタリーへの思いを打ち明けられる。よりにもよって、その番組の脚本家はプログマイアの学生時代からの友人で、現在は絶縁しているダンスターだった。世の常識をバカにし、自身の意見に固執するダンスターに関わるとろくなことがない。嫌な予感通りに、事態は悪化し、第二次大戦中にイタリアで起きた教会爆破事件にまつわる訴訟に発展する。最後まで真相はわからず、ページをくる手が止まらない。ダンスターはいやな奴だが、遠くから覗き見したい感じ。2013/12/20