出版社内容情報
これまでの温暖化と何か違うのか?アフリカ「限界地帯」の自然と植生から、地球のダイナミックな気候変動と自然の驚異をタイムスケー
内容説明
大陸移動の時代から温暖化の危機が叫ばれる今日まで、地球は気候変動などの環境変化によりその姿を大きく変えてきた。特に、極度の低温や乾燥を受ける限界地帯では、わずかな変化でも自然や植生に著しい変化が起こり、時には、生態系そのものを脅かすこともある。本書は、著者がこれまで経年調査を調けてきたアフリカ高山帯や砂漠地帯を中心に、一億年から一日までのさまざまなタイムスケールで、世界の限界地帯で起きた気候変動が、自然と植生、さらには人間の生活にもたらした影響について解説していく。
目次
第1章 一億年前の化石林と大陸移動―アフリカ大陸の形成
第2章 一万年の気候変動―氷河期の終わりと「緑のサハラ」
第3章 一〇〇〇年の気候変動―寒冷化と自然の変化
第4章 一〇〇年の気候変動―温暖化にともなう氷河縮小と植生変化
第5章 一〇年の気候変動―森林枯死と洪水
第6章 一日の気候変動―千変万化の自然と植物
第7章 アフリカの自然と人類の歴史
著者等紹介
水野一晴[ミズノカズハル]
1958年愛知県生まれ。名古屋大学文学部史学科地理学専攻卒業、北海道大学大学院環境科学研究科環境構造学専攻修士課程修了、東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻博士課程修了。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻准教授を経て、京都大学大学院文学研究科地理学専修教授。専門は自然地理学、植生地理学、アフリカ地域研究。著書に『神秘の大地、アルナチャル』(昭和堂、2014年度日本地理学会賞“優秀著作部門”受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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