内容説明
「コモンウェルス」とは何か?―ますます進行するグローバリゼーションのなかで、国境を越えて私たちに働きかけてくる“帝国”という権力と、それに対抗する多数多様な人びとの集合体=マルチチュード。“帝国”が法にのっとって収奪を試みるのも、マルチチュードが生産し、かつ“帝国”と闘うための武器とするのも、“共”という富=コモンウェルスである。それはいかにしてつくられ、どのような可能性を秘めるのか。絶対的民主主義を追究する“帝国”論の完結篇。
目次
第1部 共和制(と貧者のマルチチュード)(所有財産の共和制;生産的な身体;貧者のマルチチュード)
第2部 近代性(と別の近代性の風景)(抵抗する反近代性;近代性のアンビバレンス;別の近代性)
第3部 資本(と“共”的な富をめぐる闘い)(資本構成の変貌;階級闘争―危機から脱出へ;マルチチュードの好機)
著者等紹介
ネグリ,アントニオ[ネグリ,アントニオ][Negri,Antonio]
イタリアのマルクス主義社会学者・政治哲学者・活動家。1933年生まれ。元パードヴァ大学教授
ハート,マイケル[ハート,マイケル][Hardt,Michael]
アメリカの政治哲学者・比較文学者。デューク大学文学部教授。1960年生まれ
水嶋一憲[ミズシマカズノリ]
1960年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、大阪産業大学経済学部教授
幾島幸子[イクシマサチコ]
1951年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家
古賀祥子[コガサチコ]
1963年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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