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NHKブックス
現代ロシアを見る眼―「プーチンの十年」の衝撃

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911624
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C1336

内容説明

一九九九年大晦日、エリツィンによって後継指名されたプーチンは、経済の国家管理、言論の統制など権威主義的な政策を次々と断行、ロシアは民主化の道を歩んでいると期待していた欧米に衝撃を与えた。一方、市民生活には秩序と安定がもたらされ、高度消費社会が到来。国民は圧倒的な支持率でプーチンに喝采を送りつづけた。プーチンが実質ロシアを主導した十年の間に、この大国は欧米の軌道から外れて独自の道を歩みはじめたといえる。プーチンによって築き上げられた体制とは、どのようなものなのか?政治、経済、外交、すべての視点から現代ロシアの姿を浮き彫りにする。

目次

第1章 ソ連邦崩壊への道と屈辱の九〇年代
第2章 プーチンはどんな人間か
第3章 プーチン体制―狙いと実践
第4章 プーチン政権下の権力と国民意識
第5章 新しいエリート、シロビキの登場
第6章 高度成長時代のロシア社会
第7章 バザール的ロシア経済の浮き沈み
第8章 オリガルヒの栄枯盛衰
第9章 ロシアの対外政策とロシア人の世界認識の変遷
第10章 グルジア侵攻、勢力圏回復を図るロシア
第11章 リセットなるか米ロ関係

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akihiko810/アカウント移行中

19
2010年の時点でのプーチン政治を総括した本。印象度B  昨今のウクライナ情勢を鑑みて、ロシア・ウクライナ読書会をするので、そこで発表するために読んだ。忙しいので第2・3章の、プーチンの生い立ちと、プーチン体制とは何か、という項だけだが。 プーチンという「強いロシア=強い国家権力=強い指導者」の権化・独裁者の出現は、前エリツィン政権の失敗による、無政府状態の反動にる誕生で、民衆からは支持されていた、ということを知れた2022/04/06

たけふじ

2
2010年の時点でのプーチン政治を総括する。スターリン時代(国家の記憶としては中世以来のものだと思うが)から始まる国民の対外的猜疑心が、それがソ連の崩壊で「屈辱の90年代」、そしてNATOの東方拡大で噴出。オイルマネーの高騰により排外的政策を採ることが可能な国力をつけることができた…という筋書き。プーチンはあくまでもその時流に乗っただけであり、国家指導者としてなすべき産業の育成やインフラの整備などは行っていないと厳しく批判する。再びのプーチン政権となっている今、08年までとの比較という意味で面白い本。2015/11/12

サメ社会学者Ricky

2
「プーチン、誰?」という時代から、メディアでドヤ顔を晒しまくる支持率七割越えよ大統領に登りつめ、マイルドな独裁を行うプーチンへの評価。当時の支持率や評価アンケートを用いており、当時のロシアの国民の傾向と政策を比べやすくなっている。2014/07/08

kakisukeko16

2
プーチンの10年間(プーチン時代)を評価した本。その評価は、総じて否定的。特に、Beforeプーチンに起因するプーチン時代の裏の顔が紹介されている。 筆者は、<プーチンの10年間は、原油価格高騰という偶発的かつ幸運な事象によるところが大きい>という立場で、Afterプーチン(メドヴェージェフ時代)を憂慮している。ロシア社会の裏がリアルに描かれていた。2011/07/28

kozawa

1
2010年の時点でプーチンの10年を書くと。よくまとまってるなぁ。それにしても他のソースからの引用ではない、著者自身の取材による引用がこれだけあるのは評価すべきかな2010/11/18

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