NHKブックス<br> 国家論―日本社会をどう強化するか

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国家論―日本社会をどう強化するか

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911006
  • NDC分類 311
  • Cコード C1331

内容説明

国家とどう付き合っていくべきか。9・11以降に顕著になった、国家の暴走にどう対抗するか。聖書からマルクス、宇野弘蔵から柄谷行人まで、古今東西の知を援用し、官僚の論理の本質や、国家が社会へ介入する様相を鋭く読み解く。市場原理主義がもたらした格差社会を是正し、社会の連帯を高めることで、国家に対峙する術を説く。著者のインテリジェンス(特殊情報活動)の経験と類い希なる思索から生まれた実践的国家論。

目次

第1章 社会―『資本論』で読み解く「日本社会の構造」(マルクスの二つの魂;価値形態論と国家論;国家登場―原理論から段階論へ)
第2章 社会への介入―「宇野経済学」で読み解く「社会のスキマ」(日本資本主義論争;貨幣が鋳貨に変わるとき;国家介入の四つの契機)
第3章 国家―「民族」で読み解く「ナショナリズムの本質」(スターリンの民族定義;暴力独占機関としての国家;ナショナリズムとは何か;国家と社会の起源はどこにあるのか;ファシズムとボナパルティズム)
第4章 国家と神―『聖書』で読み解く「国家との付き合いかた」(国家とは距離を置け!―バルトの革命観;国家という偶像;歴史は複数の真実をもつ)
終章 社会を強化する―「不可能の可能性」に挑め!(良心は心の外にある;結語―「究極以前のもの」を通して「究極的なもの」に至る)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。起訴休職外務事務官・作家。同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館などを経て、外務省本省国際情報局分析第一課に勤務。外交官として勤務するかたわら、モスクワ国立大学哲学部客員講師(神学・宗教哲学)、東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)を務める。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。05年2月、執行猶予付き有罪判決を受け、現在上告中。主な著書に『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(新潮社、新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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masabi

22
国家はもはや必要不可欠だが、放っておくと官僚機構が利益を収奪してしまう。また最近の新自由主義の潮流で格差を是正することなくむしろ肯定しがちである。しかし、格差を是正することが国家の役割の一つであり、そのため社会から国家に圧力を加えなければならない。そしてその強い社会は国家から独立した独自のネットワークによって紐帯されることが必要となる。日本を強化するにはこの社会を復活させることが急務となる。2015/01/16

KAZOO

14
佐藤さんは大学の時にかなり神学論を勉強して、しかもマルクスなども読みこんでいたという事がわかります。とくに日本におけるマルクス経済学の主流である宇野経済学をも読みこんでそこの理論的基礎から、この本を書かれているように思いました。様々な参考文献が出てきて、このような本の割には歯ごたえが十分すぎるほどでした。今までの佐藤さんの著作から、小室直樹のあとを継ぐような感じがしてなりません。2014/06/06

非日常口

10
憲法改正や集団的自衛権や増税の問題が取り上げられだした現在、国家機能を考える事は大切だ。国家は社会の外部に存在する。国は外に敵を作り内をまとめると言われるが、国内から税を収奪することも暴力装置の一つの機能である。宇野派の観点から価値形態論、特に労働力商品化、窮乏化理論の矛盾点、貨幣と信用と使用価値の問題などを指摘し、国家論のないマルクスに対しゲルナーによるナショナリズム論、民族の形成について指摘。中東の民族がいかに旧ソ連に仕立てられたかわかる。国家の暴力と向き合うためにバルトを素地に展開。分かりやすい☆2014/05/22

白義

9
マルクス・宇野理論を参照しながら社会の論理を、ゲルナーで国家の論理を解説して、国家に向き合う態度をバルトの神学に学ぶ、という構成。最後の社会を強化するために夢を持て、という結論はあれ、そういう話でいいの?というずっこけそうな唐突感があるけど、国家、市場、社会をつなぐ線は統一感があるし価値形態論やナショナリズム論の解説の上手さ、、スターリンの哲学的再評価と神学的な思考と、見所はたくさんあるし、佐藤優の事実上思想的主著として読んで損はない2012/04/19

funuu

6
キリスト教 イスラム教 ユダヤ教は、終りの日に永遠の命が得られる。仏教は、輪廻転生か 無の論理 空の論理。日本人は、他の世界の人とは、刷り込みが逆。中東、アフガニスタン、イラクは、昔の中核派と革マル派が争っているのと一緒と言う訳か。2014/08/16

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