NHKブックス<br> 東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム

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東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910740
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C1336

内容説明

ともに一九七一年に生まれ、東京の郊外に育ち、同時期に現代思想の洗礼を受けた気鋭の論客二人の眼に、ポストモダン都市・東京の現在は、どのように映ったか。シミュラークルの街・渋谷の変貌、郊外のセキュリティ化、下北沢や秋葉原の再開発に象徴される街の個性の喪失、足立区の就学支援、東京の東西格差、そして、ビッグ・シティを侵食する新たなナショナリズム…これらの考察を経て、リベラリズムの限界と可能性を論じる。東京の光景を素材に、現代社会の諸問題を徹底討論。

目次

1 渋谷から都市を考える(東京の東西差;東京のサブカルチャー的多様性 ほか)
2 青葉台から郊外を考える(青葉台はいつ誕生したのか;駅前風景の変遷 ほか)
3 足立区から格差を考える(記号的空間と動物的空間;なぜ、ガーデンプレイスは「ジャスコ的」に見えるのか ほか)
4 池袋から個性を考える(池袋と西武;北京の都市再開発 ほか)
5 東京からネイションを考える(都市を覆う人間工学的デザイン;ネイション形成の身体的動機 ほか)

著者等紹介

東浩紀[アズマヒロキ]
1971年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専攻は哲学および表象文化論。現在は東京工業大学世界文明センター特任教授。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞受賞)など

北田暁大[キタダアキヒロ]
1971年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程退学後、東京大学助手、筑波大講師などを経て、東京大学大学院情報学環助教授。博士(社会情報学)。専攻は理論社会学、メディア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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浅香山三郎

11
東浩紀氏が『ショッピングモールから考える』で、本書との連続を述べてゐたので読む。モールから東京の郊外のそれぞれの場所が表徴するものを語るとともに、何処にでも偏在する「ジャスコ化」(郊外の均質化)をも分析する。第4章から郊外化した場所で暮らす人々の向かふ先にあるナショナリズムの話になるが、ここは抽象度が一気に高くなり、読み手に知識の補足を要求する。二人とも、本書の刊行時点(2007年)には日本の「観念的なぷちナショナリズム」を深刻視してゐないやうだが、いまだう考へてゐるか聞いてみたい。2017/04/01

あなた

8
この二人が語るなら東京を思想的に位置づけてくれるんだろうなと思ったが、二人の思い出話につきあわされ、いよいよ本題に入ったかと思ったら終わってしまった。名前だけ出しときゃ売れるだろ的な読者をなめた本である。2009/07/16

はすのこ

7
微妙だなぁ。ふわっとした対談は時間の無駄かもしれない。2016/03/30

カイロス時間

6
都市というものが議論の対象としてとても魅力的であることを再認識。より広く空間とか場所とか言ってもいいけど、やっぱり生に密接に関わっている分、興味が尽きない。複雑なダイナミクスのとりこ。内容としては、東さんの動物化がやはり強いなと思った。北田さんの、人間工学は共同幻想だから脱構築できるという結論も理解できるけど、人間工学をドライブする動物化の波が、いつか脱構築の余地自体をさらってしまう気がしてならない。そのほか個人的に学んだこと、土地の歴史性、モツ料理の歴史性。特にモツは山谷の話と混ざって複雑な気持ち。2020/07/15

takizawa

6
個性ある街がジャスコ的郊外化する趨勢について:東は,身体的・動物的な共感可能性(除去すべき苦痛)を頼りに都市をデザインするべきで,バリアフリー・セキュリティに配慮した人間工学的に正しい街を作るしかないという。これに対し,「権利」への思考が「事実」を変えていく可能性に期待する北田は理性的に見える。一定の歴史性を帯びたコミュニティの価値観を擁護するし,セキュリティ・バリアフリーにおいても都市ごとの多元性は保証されてよい,とする。二人の対立はローティ・ロールズの対立とほぼパラレル。2010/05/20

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