内容説明
子育ては愛情のみに彩られるものではない。時には親子間で対立が生じることを認め、子との間に心理的・物理的に適切な距離を保つことで、母子が互いの主体性を認め合い、ともに自律することができる。サルなど霊長類の観察や、保育園など現場での経験をふまえ、乳児期の母子関係を対象に、理想的な離乳法・育児空間などを提唱する。離れつつ保護する「子別れ」のあり方を論じる、育児に迷ったときの必読書。
目次
序章 「子どもがかわいく思えない」あなたへ
第1章 離れつつ保護する―育児の本質
第2章 “子別れ”のプロセス―変容する母子関係
第3章 子どものメッセージを読み取る
第4章 「ほどよい隔たり」とは何か
第5章 子どものからだと危機管理
終章 “子別れ”へのアドバイス
著者等紹介
根ケ山光一[ネガヤマコウイチ]
1951年、香川県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程心理学専攻中退。大阪大学人間科学部助手、武庫川女子大学文学部講師・助教授、同家政学部助教授、同生活環境学部助教授、早稲田大学人間科学部助教授を経て、2000年より早稲田大学人間科学部教授。専攻は発達行動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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