NHKブックス<br> ドストエフスキー父殺しの文学〈上〉

電子版価格
¥838
  • 電書あり

NHKブックス
ドストエフスキー父殺しの文学〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910078
  • NDC分類 980.28
  • Cコード C1398

内容説明

崩壊への道をひた走る帝政ロシア。貧困、凶悪犯罪、性の退廃、革命の夢と挫折。世界の変革を夢見る若いドストエフスキーに死刑判決が下る。八年のシベリア徒刑、賭博、恋愛の修羅場から『罪と罰』『白痴』が生まれた。青春時代の内面に刻まれた四つの事件=トラウマの深層に迫り、自己犠牲と欲望に引き裂かれた主人公たちの悲劇的な運命を通して、隠された「父殺し」の謎を焙り出す。

目次

第1部 若き魂の刻印(楽園追放;引き裂かれた夢想家;回心、神をはらめる民;地下室の誕生)
第2部 聖なる徴のもとに(観念という狂気;聖なるものの運命)

著者等紹介

亀山郁夫[カメヤマイクオ]
1949年、栃木県生まれ。東京外国語大学卒業、東京大学大学院博士課程単位取得退学。現、東京外国語大学教授。ロシア文学・文化論専攻。未来派の詩人フレーブニコフの研究からロシア文学に入り、その後、ロシア・アヴァンギャルド全体へ関心を広げ、現在は、スターリン時代の文化を研究の対象としている。主な関心は、全体主義の権力下に生きる芸術家たちの「良心」とサバイバルの手段としての芸術表現のありようだが、最近は、ソビエト時代の検閲システムにも関心を寄せ、同時代の文学さらに表象文化全般をめぐって批評活動を行っている。著書に、『磔のロシア―スターリンと芸術家たち』(岩波書店、第29回大仏次郎賞受賞)他多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件