NHKブックス
自分と自分以外―戦後60年と今

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910061
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1395

内容説明

戦中に生まれ、幼いときに終戦を迎え、戦後五十年余りの歳月を過ごしてきた著者は、戦後の経済復興も、高度成長期をも、共に過ごしてきた。アメリカ追随と評される日本外交政策のあり方、同時多発テロからイラク戦争、戦後処理へと推移するアメリカへの日本の対応について、アメリカに近い状況で客観的に日本人という存在を感じながら育った著者が、静かにそして鋭く考察する。同時に、広島で見た原爆の光から、現在日本が抱える憲法改正の問題について語る現代社会論。

目次

第1章 子供の頃のまま(その光を僕も見た;蟹に指をはさまれた;こうして覚えた日本語 ほか)
第2章 猫と日本語と東京の隙間(一九五七年の春をさまよう;「そいつぁ、いかすぜ」;学生さん、と呼ばれていた ほか)
第3章 謝罪する男たちの国(強烈なキャラクターです;自然から遠く離れて;いきづまりに立ち会う ほか)

著者等紹介

片岡義男[カタオカヨシオ]
1940年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。大学在学中よりコラムの執筆や翻訳を手がける。1975年、『スローなブギにしてくれ』で野性時代新人賞を受賞、本格的に作家デビューをする。以降、小説、評論、翻訳、写真等で幅広い活動を続ける。作家
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感想・レビュー

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踊る猫

25
意外な片岡義男の姿が伺える。私が常々思っていたのはアメリカの洗練された文化を紹介する彼の姿であり日本は東京を懐古的に歩く彼の姿であったのだけれど、ここにいるのは田舎の景色に馴染み(敢えてこんな言い方をするが)「イモっぽい」自分自身の思い出を開陳する彼の姿である。だが、それも彼の手にかかれば実に上品かつ洗練されたノスタルジアとして浮き上がるのだから凄い。後半では日本の政治や風俗をめぐる風景に歯に衣着せぬ筆致で挑む彼の姿が見える。彼の批評家としての一面が見えて……ということはこの本はベンヤミン的な書物なのか?2023/02/26

takao

3
ふむ2024/03/17

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