NHK出版新書<br> 幸福な監視国家・中国

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幸福な監視国家・中国

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140885956
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0236

出版社内容情報

一体何が起きているか!?

習近平体制下で、人々が政府・大企業へと個人情報・行動記録を自ら提供するなど、AI・アルゴリズムを用いた統治が進む「幸福な監視国家」への道をひた走っているかに見える中国。
セサミ・クレジットから新疆ウイグル問題まで、果たしていま何が起きているのか!?
気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!

内容説明

習近平体制下で、政府・大企業が全人民の個人情報・行動記録を手中に収め、AI・アルゴリズムによって統治する「究極の独裁国家」への道をひた走っているかに見える中国。新疆ウイグル問題から香港デモまで、果たしていま、何が起きているのか!?気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!

目次

第1章 中国はユートピアか、ディストピアか
第2章 中国IT企業はいかにデータを支配したか
第3章 中国に出現した「お行儀のいい社会」
第4章 民主化の熱はなぜ消えたのか
第5章 現代中国における「公」と「私」
第6章 幸福な監視国家のゆくえ
第7章 道具的合理性が暴走するとき

著者等紹介

梶谷懐[カジタニカイ]
1970年、大阪府生まれ。神戸大学大学院経済学研究科教授。神戸大学経済学部卒業後、中国人民大学に留学(財政金融学院)、2001年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学)。神戸学院大学経済学部准教授などを経て、2014年より現職。著書に『現代中国の財政金融システム』(名古屋大学出版会、大平正芳記念賞)など

高口康太[タカグチコウタ]
1976年、千葉県生まれ。ジャーナリスト。千葉大学人文社会科学研究科博士課程単位取得退学。中国経済、中国企業、在日中国人社会を中心に『週刊東洋経済』などのメディアに寄稿している。ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

64
タイトルの「幸福」はベンサムの「最大多数の最大幸福」、つまり功利主義の公準から。ITを駆使した高度な監視社会は9.11後のアメリカなどで発達、これが犯罪に対する抑止効果をもち「幸福」に近づくという意味で功利主義的には善と考えられるが、個人の自由や人権の観点から問題が多い。したがって民主主義の発達した欧米「市民社会」では、監視者を監視することによりそうした問題を解決しようとする。しかしあまりに急速にIT化が発達した中国では、一方で権威主義国家体制によりそうしたチェックが効いておらず、その必要も問われない。2019/10/08

HANA

63
テクノロジーの進歩と共にその度合いを強める監視社会としての中国。その様子からどうしてもディストピアを想像するのだけど、必ずしもそうではないという事を現地からのルポと共に解説した一冊。監視が上からの押し付けだけではなく、功利主義によって居心地のいい空間を作るために人々がそれに積極的に加担するというのは読んでいて怖気立つけど、よく考えたら日本でもSNS等にその相互監視は認められるなあ等と思った。そういうわけでルポ部分は極めて面白く読めた。水清ければ魚棲まず、自分は明るく清潔すぎる空間には住みたくないけれど。2020/06/07

獺祭魚の食客@鯨鯢

58
 「夜警国家」から「福祉国家」への移行は「社会主義国」誕生への危機感から社会政策として産み出されました。もはや今は福祉国家を標榜する意義は薄れてきています。  国家による国民の管理がパターナリズムではなく反乱分子を摘発するためのものになった時人間は自立することを諦めざるを得ません。  そこでは三猿のように外部情報から隔離される代わりに「国家のため」に働く「収容所群島」に化する。  コロナウイルスからの庇護と引き換えに「自由」を引き渡す自治体が広まっていくような気がします。

Sam

56
いまや危機に瀕する民主主義国家に対し有力なオルタナティブとして語られるようになった中国。でも実際には「1984年」で描かれるようなディストピアなのでは?という我々の疑問に対して答えをくれる一冊。テクノロジーによる中国の監視社会化を「功利主義」と「パターナリズム」というキーワードで読み解くと「より安全で、便利で、お金を稼げる社会に住みたい」という人々の欲望を実現するためにそれがいかに有効に機能しているかがわかる。「無理ゲー社会」で生きるよりは、中国で生きる方がよほど生き易いのかも知れない。自分はイヤだけど。2021/12/22

HMax

50
題名からくる印象とは少し違う。どこの国でも幸福な監視国家になり得る。急速に発展し、その社会への展開が恐ろしいほど早い中国。監視されても悪いことをしてないから大丈夫、こんなに便利なんだから絶対いい。最大多数の最大幸福実現のため、「高い徳を持った」共産党が監視するのが中国、情報を寡占するGAFAが監視するのが自由主義陣営。どちらも監視社会に違いないが、「高い徳を持った」独裁者が暴走し民族監視・再教育を進めるウイグルやチベットを見ると、どちらが良いかは明白。2020/07/17

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