出版社内容情報
エリート/非エリートの金・コネ・権力を巡る相剋の2000年を大胆かつ明快に読み解き、超大国を蝕み続ける「病理」の淵源に迫る!
内容説明
なぜ中国では党幹部や政府役人の汚職がやまないのか?なぜ共産主義国にもかかわらず、貧富の差が拡大するのか?超大国を蝕み続ける「病理」の淵源に、実力派歴史家が迫る。エリート/非エリートの金・コネ・権力をめぐる相剋の二千年を一望し、独裁の度合いを強める中国共産党、および現代中国の実相を大胆かつ明快に読み解いた一冊。
目次
1 格差―士と庶はいかに分かれたか(皇帝という体制;官僚制の成立;門閥主義から賢才主義へ;官僚制と二元社会)
2 権力―群雄割拠から唐宋変革へ(トップダウンの統治;トップダウンに抗して;王安石の改革とその史的意義)
3 腐敗―歪みはどこから来たのか(地方制度の概観;衙門の構成;行政の実態とその二面性)
4 改革―雍正帝と養廉銀(清代前期の情況;雍正帝の改革;末路)
5 根源―中国革命とは何だったか(一九世紀の内憂外患;腐敗の洗練;革命のターゲット;国民党と共産党)
著者等紹介
岡本隆司[オカモトタカシ]
1965年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、京都府立大学文学部教授。博士(文学)。専攻、近代アジア史。主な著書に、『近代中国と海関』『属国と自主のあいだ』(いずれも名古屋大学出版会、前者で大平正芳記念賞、後者でサントリー学芸賞を受賞)、『中国の誕生』(名古屋大学出版会、アジア・太平洋特別賞・樫山純三賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピオリーヌ
Hatann
Yuki2018
鬼山とんぼ
in medio tutissimus ibis.