NHK出版新書<br> スーパーヒューマン誕生!―人間はSFを超える

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NHK出版新書
スーパーヒューマン誕生!―人間はSFを超える

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140884805
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C0236

内容説明

拡張する身体、サイボーグ化する人間、分身ロボット―未来は希望か、絶望か。人間は身体の限界を超えられるのか?人類がSFに夢見た未来はどこまで現実となるのか?人間拡張工学の最前線で研究する著者が「スーパーヒューマン」登場の背景を鮮やかに描き出す!

目次

序章 SFから人間拡張工学を考える
第1章 人間の身体は拡張する(拡張身体とは何か?―「補綴」から「拡張」へ;どこまでが拡張身体なのか?―脳と道具の間にあるもの;どこまでが身体なのか?―曖昧な身体の境界線を探る)
第2章 インターフェイスとしての身体(現実世界はひとつなのか?―五感がつくる現実感;新たな現実はつくれるのか?―感覚と情報がつくるバーチャル・リアリティ;人間は離れた場所に実在できるのか?―脱身体としてのテレイグジスタンス)
第3章 ポスト身体社会を考える(ロボットはなぜヒト型なのか?―分身ロボットとヒューマノイド;他人の身体を生きられるのか?―分身から変身へ;身体は融け合うことができるのか?―融身体・合体からポスト身体社会へ)

著者等紹介

稲見昌彦[イナミマサヒコ]
1972年、東京都生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻教授。博士(工学)。東京大学助手、電気通信大学教授、マサチューセッツ工科大学客員科学者、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授等を経て2015年11月より現職。専門は人間拡張工学、自在化技術、エンタテインメント工学。光学迷彩、触覚拡張装置、動体視力増強装置など、人の感覚・知覚に関わるデバイスを各種開発。超人スポーツ協会の共同代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

34
大学には、主に基礎研究など新しいことを発見するサイエンス(科学)がある一方で、その発見や技術を用いて問題解決を行う応用科学としてのエンジニアリング(工学)がある。エンジニアリングは問題解決空間のサイエンスともいわれるが、こちらはワインというより料理に近い。料理の内容に応じていい食材を見つけてきて、それぞれの独自の調理法で料理をする。つまり、サイエンスで培った技術の蓄積をどう棚卸しして、どのような目的でアウトプットするかが料理人であるエンジニアの腕の見せどころである。 人間の身体を拡張する研究の奥は深い。2020/02/22

UK

28
なるべくわかりやすいようにと言う配慮から、技術の詳細にはあえて触れないという方針だそうだが、そのためもあってタイトルに比して随分軽い読み物だと感じる。現実はまだまだSFには遠く及ばないから、技術の詳細がないとあんまりインパクトがないのである。一方、身体が空間方向だけでなく、時間方向にも幅を持っている等々、人に関する話は非常に興味深く読んだ。個人的にはそういう切り口で書いてあるともっと面白く感じそうだ。2017/10/26

007 kazu

24
著者は物体を周囲から見えなくする「光学迷彩」を開発した「人間拡張光学」の研究者。光学迷彩の写真は冒頭からインパクト大。物理的な道具から始め、遠隔制御やARを筆頭とした技術から外界のインターフェイスとしての制御可能な身体の拡張はどこまで行くか、ポスト身体論を通じて「スーパーヒューマン」を展望する。最近よく耳にする技術の現在地を知る上で有益。この手の話は圧倒的に映像メディアのほうが分かりやすいものだが、ドラえもんの道具や有名SF映画の引用から難しい話を身近に解説してくれている点で新書らしい良書だ。2019/10/01

活字スキー

12
The Ghost in the ShellからMan-Machine Interface……ガチの専門書ではなく、どちらかと言えば普段あまり科学に興味のない人向けかな。実例や思考実験の他、アニメや映画等のSF作品を引き合いに出しながら、科学で見る人間のしくみとその未来像。自分がこれまでに読んできた認識論や身体論にも関係しててなかなか面白かった。技術が発展し、あらゆるモノがフラット化してゆく流れの中で、仮想と現実の境界はますます重なり合い、ゆらぎながらヒトの在り方そのものも変化してゆくのだろう。2016/03/06

Humbaba

10
技術が進化することで、今まではできなかったことが出来るようになる。かつては失った身体の代替でしかなかったものも、寧ろ生身よりも有効なものに変わることもある。それによって幸福が得られるかは分からないが、これまでできなかったことができるようになるというのは目指すべき方向ではあるだろう。2016/10/16

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