内容説明
政党政治はなぜかくも空洞化したのか。安倍政権のどこが問題なのか。「改革」幻想に囚われたこの20年間を検証し、混迷する政治状況を読み解く明確な視点を打ち出す。金融政策から外交戦略、コミュニティ再構築から望まれる公共事業のありかたまで、喫緊の課題を論じる。取り戻すべき政治の価値とは何かを明らかにし、真の保守の精神を力強く説く白熱討議。
目次
第1章 安倍政権のどこが問題なのか―「政治の暗黙知」を再生せよ(「希望の党」から「追憶の党」へ;自民党の暗黙知と民主党の顕在知 ほか)
第2章 「改革」幻想の二〇年―なぜ政治は空洞化したのか(政党の大安売り;党名に現れる政党政治の堕落 ほか)
第3章 政治の価値をいかに取り戻すか―コミュニティ再興から外交戦略まで(価値観喪失の戦後日本;舞うのは標語だけ ほか)
終章 真の論点とは何か―政治再生への処方箋(「中間内閣」と「仮置きの総理」;自民党再生への処方箋 ほか)
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年、東京都生まれ。東京大学名誉教授、放送大学教授、青山学院大学特別招聘教授。東京大学法学部卒業後、東京大学先端科学技術研究センター教授などを経て現職。専門は近代日本政治史、オーラル・ヒストリー
松原隆一郎[マツバラリュウイチロウ]
1956年、神戸市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は社会経済学、相関社会科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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