NHK出版新書<br> 中国 目覚めた民衆―習近平体制と日中関係のゆくえ

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中国 目覚めた民衆―習近平体制と日中関係のゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883976
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0236

内容説明

習近平体制が始動した中国は、これからどこへ向かうのか?反日デモやネット世論の検討から、“超”格差社会が限界に達し、覚醒した民衆が政府批判を強めている様を活写する。高度成長にも陰りが見え、共産党は危機的状況にある。日本はこの巨大化した隣国とどう向き合い、尖閣問題はいかに解決すべきなのか。―新指導部の分析や日中関係への提言も盛り込んだ意欲作。

目次

第1章 反日デモの真相―“超”格差社会のひずみ(吹き荒れた反日デモ;デモは基本的に警察公認 ほか)
第2章 高度成長のアキレス腱―深刻な土地問題(景気浮揚策のからくり;不良債権の膨張 ほか)
第3章 目覚めた民衆―ネット世論の台頭(急増するネット人口;「わけあり」の大連の環境デモ ほか)
第4章 揺らぐ一党独裁―習近平体制のゆくえ(共産党のトップ;中央から地方まで貫く党組織 ほか)
第5章 日中関係の改善に向けて―戦略的互恵関係の構築(中国は最大の貿易相手国;拡大する人的交流 ほか)

著者等紹介

興梠一郎[コウロギイチロウ]
1959年、大分県生まれ。神田外語大学教授。専攻は現代中国論。九州大学経済学部卒業後、三菱商事中国チームをへて、カリフォルニア大学バークレー校大学院修士課程修了。東京外国語大学大学院修士課程修了。外務省の専門調査員・分析員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

73
2022年10月25日現在、中国共産党の新しい指導部にめっちゃ注目が集まっていると思う。10年前の本だけど中国共産党の大原則(一党独裁)や、党と行政・司法・立法の基本的な関係はそんなに変わってない。また人民解放軍は国軍ではなく党軍であり、日本の防衛省・自衛隊のような行政の一組織ではない。中国共産党の本質に迫れば迫る迫るほど、共産党による軍事政権であることが分かる。中国の政治はどういうシステムで動いているのか理解するために全日本人必読書! 2022/10/25

とうゆ

12
中国関連の本を読んでいて感じるのは、中国国民のナショナリズムの高まりと民主主義への目覚めだ。中国国民の所得もだんだんと増えてきているのと世界的な不況とが相まって、今まで通りの経済発展はもはや不可能に近い。そうなると民衆の不満は共産党に向かっていき、現在の開発独裁は崩壊する可能性がある。中国の動向は隣国として注視しなければならない。大国が大きく姿を変えるときは、国際情勢も変化するのだから。2014/08/26

こうきち

2
5年ぶりに再読。中国が気になる国なのは変わりないけれど、その詳細についてはよくわかっていないというのが本音で。改めて読みなおしてみて、勉強になった。ただ、内容的には8年前のものなので、国際情勢の変化がどのくらい影響しているのか。 基礎知識としてはいいけど、現在はまた違うんだろうな。2020/12/19

Kentaro

1
目まぐるしく変化する中国を理解するには新しいアプローチが必要である。 かつては、人民日報や新華社通信といった公式情報を追いかけ、その行間を読むといった手法で中国を理解しようとしていたが、それだけでは共産党の意向は探れても、民意を理解することができない。 インターネットの出現後、民意を汲み取る手段も多様化してきた。 本書ではそれらの複数の情報から、中国の反日デモ、共産党の一党独裁、共産党幹部の腐敗、今後の中国の展望などをまとめています。2018/01/24

takao

1
出稼ぎ農民の暴動。ネットで目覚める。2016/11/13

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