NHK出版新書<br> レジーム・チェンジ―恐慌を突破する逆転の発想

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NHK出版新書
レジーム・チェンジ―恐慌を突破する逆転の発想

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883730
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

内容説明

グローバル恐慌、超円高、そして一向に収まらないデフレ不況…異常な状況では、もはや「経済の常識」は通用しない。積極財政から「大きな政府」まで、異端の発想にこそ突破口がある!いたずらに不安を煽る財政破綻説のウソを暴き、構造改革から消費増税までの諸政策を徹底批判。論壇を席巻する革命児が、脱デフレに向けた政策大逆転を提唱、小手先の「改革」を超えた変革のビジョンを力強く説く。

目次

序章 なぜレジーム・チェンジが必要なのか?
第1章 何が恐慌を引き起こすのか?―デフレのメカニズム
第2章 デフレがもたらす絶望の未来
第3章 亡国のデフレ・レジーム―構造改革から健全財政論まで
第4章 日本財政は破綻しない―レジーム・チェンジの考え方
第5章 レジーム・チェンジには何が必要なのか?―一九三〇年代に学ぶ

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。専門は経済ナショナリズム。経済産業省産業構造課課長補佐を経て、京都大学大学院工学研究科准教授。イギリス民族学会Nations and Nationalism Prize受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりやまたけよし

9
デフレの弊害とその退治方法の処方箋について、タップリと説明してくれている。著者の得意な欧米の経済政策史からの説明は、妥当なもののようだ。不況の打破のために、構造改革をやるとさらにドツボにはまる。これが橋本〜小泉〜民主党の時代にずっと続いた経済の構造だと言う。構造は、改革するのではなく、改良位でやめておけば良かった。2015/09/26

さきん

9
行き過ぎたインフレーションも確かに問題であるが、行き過ぎたデフレーションも問題である。確かに日本に経済成長の余地は少ないかもしれないが、だからといって成長をあきらめて、衰退を待つばかりで、無策で良いのか。年寄りは良いかもしれないが、職場がなければ、日本で生きて行くのは難しい2015/07/01

えちぜんや よーた

9
本書においても、19世紀のフランスの思想家、トクヴィルについての言及がありました。最近読んだ『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』で彼について触れられています。しかし両者では、解釈が違うような気がします。前者では「リアルな執政官」、後者は「ネットの執政官」。前者では著者が、後者ではfacebookのザッカーバーグ氏が、その任にあたっているのでしょう。21世紀の初頭に生きる私にとっては、非常に興味深い対比です。2012/06/19

Riopapa

8
20年間低迷し続けている日本経済を立て直すには大きな発想の転換が必要なのだろう。中野氏は話す口調が独特なので,最初は何を言っているんだろうと思っていたが,このように論理立てて書いてもらうと非常に納得のできる発想の持ち主であることがわかる。2013/01/19

denz

7
デフレは貨幣現象とする「リフレ派」とは異なり、本書では「需要不足/供給過剰」と定義する。そのため、金融政策での貨幣量拡大は内需を刺激するよりもダブついた資金が海外投資などに流れる可能性があり、また物価上昇は脱デフレ対策としては不十分で、需要の不足を補うためにも確実に国内需要を満たす公共事業の必要を説く。現在の政府では、首相が「リフレ派」に近く、財相が著者の発想に近い。ともに財金一体を説くものの力点が違うと論争は絶えない。2012/12/30

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