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NHK出版新書
なぜ日本経済が21世紀をリードするのか―ポスト「資本主義」世界の構図

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  • サイズ 新書判/ページ数 241p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883716
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0233

内容説明

アメリカやEUによる覇権が終焉を迎える中、台頭するBRICs諸国を押さえて、日本は経済大国として蘇ることができるのか。自由主義思想に内在する根源的な欠陥を指摘しつつ、混迷する世界経済の着地点を、資本主義の本質とその変遷から読み解き、英米主導の金融資本主義経済が抱える問題に迫る。

目次

第1章 資本主義の正体は何なのか―産業革命と労働価値の変化
第2章 資本主義の不安定さは何に起因するのか―通貨の本質
第3章 資本主義の病理はいかに蔓延したか―自由主義経済の発展と大不況
第4章 なぜ新自由主義は危機を引き起したのか―修正資本主義の限界と世界金融危機
第5章 日本経済の基盤にあるものとは何か―江戸幕府の経済統治からオイル・ショックまで
第6章 資本主義は永遠なのか―ポスト資本主義の世界経済と日本

著者等紹介

徳川家広[トクガワイエヒロ]
1965年生。政治・経済評論家、翻訳家。慶應義塾大学経済学部卒業後、ミシガン大学にて経済学、コロンビア大学にて政治学修士号取得。2001年まで国際連合食糧農業機関勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

4
資本主義経済の思想は自由主義であるとする一方、分業原理から取引を通じて他人の生産物を自己の所有となすが、インチキ商品を握らされないセーフティネットとして厳罰を処する(国家)制度を必然と説く。アメリカが売るものがなくなってドル本位制が危機になるという解釈をしているが、GAFAの隆盛など、世界中で売れる魅力ある商品を提供していることは反例とも思えた。江戸時代の社会政策の評価は高く、明治維新にもその人脈が引き継がれたとされるのは家柄からか?意外に読ませます。2019/05/12

ykoro

3
期待外れの内容。前半は資本主義の歴史を手短にまとめていて分かりやすかったが、雇用破壊の原因にグローバライゼーションが言及されておらず??また、著者自身の後半も、日本の江戸時代以降の日本経済の経緯は分かったが、本題の「日本が何故21世紀をリードするのか?」については、これまた、具体的な考察が無い。「現在の先進国のうちで、先進国にふさわしい経済力と生活様式を維持するのは、日本だけ」というあまりに抽象的で稚拙な言説のみ。この著者は、一体、何を考えているのだろうか???2012/03/27

シュラフ

2
いまの世界経済の大きな混乱について、著者は過去の経済学説を引用して、資本主義経済は根本的に不安定なものであり、資本主義経済の必然的結果だという。そのうえでポスト資本主義はどのようなものになるのか? 日本はどうすすむべきなのか?というのが本書の主旨かと思っていたが、何も語らずに終わってしまっている。タイトル「なぜ日本経済が21世紀をリードするのか」という肝心の部分が明らかにされておらず、拍子抜けの一冊であった。 2012/08/18

なつを

1
資本主義が成立した背景を含め、この考えの歴史が学べる本。当たり前のように受け入れている資本主義について考え直す機会を与えてもらったと思った。ただ、初めのほうに日本が世界を引っ張っていくだろうと筆者が予想していたにもかかわらず、結局その要因が何なのか、謎のままで終わってしまったところが残念である。2014/01/08

safin18

0
エネルギー供給量に左右されにくい日本企業の強み、ポスト〜であるアメリカ覇権後の「モデル」が日本にあることなど分かった。資本主義の歴史も整理されてて分かりやすく、いい本だと思った。2012/09/23

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