NHK出版新書
活動家一丁あがり!―社会にモノを言うはじめの一歩

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883433
  • NDC分類 309
  • Cコード C0295

内容説明

「より生きやすい『場』をつくる人」。貧困問題の現場で活動する湯浅誠は、今、真に必要な「活動家」をそう定義する。生きづらい社会を少しでも変えたいと思うとき、人は誰もが「活動家」たらざるを得ないのだ。特別講座「活動家一丁あがり!」の記録を通して、市民一人ひとりが、自らの問題意識の中から声を発信し、社会を動かしていく方法と勇気を与える。マンガ「活動家一丁あがり!」も収載。

目次

序章 「活動家」を新たに定義する
第1章 なぜ今、「活動家」が必要なのか
第2章 現代の「貧困」と「労働」
第3章 「就活のバカヤロー!」と叫びたい―私はこうして活動家となる―庄野真代さんの場合
第4章 職を奪われたからこそ、助けたい―私はこうして活動家となる―鈴木重光さんの場合
第5章 「生殖技術」について考えたい―私はこうして活動家となる―岩本芳江さん(仮名)の場合
第6章 オルタナティブな生き方を見つけたい―私はこうして活動家となる―沢田美李さんたち四人の場合
第7章 活動家の経済学―みんなどうやって食っている?
終章 さあ、一緒に活動家になろう!

著者等紹介

湯浅誠[ユアサマコト]
1969年、東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、「反貧困ネットワーク」事務局長、「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」事務局次長、内閣府参与。著書に『反貧国』(岩波新書、大佛次郎論壇賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

21
活動家という言葉の響きがある。ただ、それは、過去のイメージを引きずっているものが多いと思う。しかし、今の時代は、そうではない。いろんな言い方がある。そこを、敢えて、活動家という言葉を使うところに、湯浅さんの思いがあるのだろう。自分なりに思いを持ち、それを実現するために、外部に働きかける。そこから、すべてが始まる。社会の課題を少しでもという視点があれば、それで十分だと思う。地域の維持も大きな要素。自分も、少しは出来ているかなあ~。2018/02/19

浅香山三郎

13
「活動家」といふ結構特定のカラーのついた言葉を敢へて使ひ、「社会にモノ言うはじめの一歩」として養成講座をひらくといふ意欲的な取り組み。社会から隠され、見へなくなつてゐる問題を問題として気付かせる。就活のあり方、派遣労働者と社会、生殖技術と知る権利など、テーマは様々で、それだけ普通といふ傘からはみ出る事象が多くなつてゐるのだらう。「活動家の経済学」といふ章もあつて、結構大変な経済事情もさらけ出してゐることも、本書の良さだらう。活動家への偏見を一旦捨てる為には良い本。2018/05/01

takeapple

11
昔、社会に物言うことはタブーだと知った。就職のため、家族の安全のため、言い訳はあれこれあった。原子力発電所も危険だって思っていた。実際に嫌な思いもたくさんして、結局押し黙ることを選んだ。負けたんじゃなくて逃げていたんだと今回の東電の原発事故で思い知った。もし、放射能が影響で家族や地域の大切な仲間にもしものことがあったらと思うと、いても立ってもいられない。そんな中で読んだ。「社会に対して、自分の意見をしっかり言って、自分がめざす世の中にして行こう」と今さらながら思う。その決意をすることが出来る本。2011/03/26

ののまる

10
この間、湯浅さんの講演を聴きました!とてもわかりやすい!そして愉しい!私も本業と平行していろいろやっているので、「活動家」だったんだなーと改めて自覚しましたw2020/01/23

onasu

9
年越し派遣村等の報道から、興味を持っていたので、読んでみました。  世の中の在り様について、的を得た考えで、その方向へと「活動」しており、仲間も増えているのですね。何かしたい、と思いつつ寝たふりをきめこんでいる身には、痛い箇所も多かったです。  ただ、本としては、文章の綴り方に洗練不足が感じられました。2011/06/16

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