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NHK出版新書
ザイニチ魂!―三つのルーツを感じて生きる

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883372
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0295

内容説明

日本・韓国・朝鮮にまたがる境界線に立ち、サッカー選手として大成することで日本および世界と「在日(ザイニチ)」との架け橋たらんとするストライカー鄭大世。自身の半生を振り返り、これからの夢を語ることで、偏狭なナショナリズムを超えた民族のアイデンティティの在り方、日本・韓国・朝鮮の未来の希望をさし示す。

目次

序章 ボーフムでつむぐ夢
第1章 大世誕生
第2章 朝鮮学校の青春
第3章 Jリーグへの道
第4章 北朝鮮代表の誇り
第5章 夢舞台を前にして
第6章 涙、涙のワールドカップ
終章 「在日」から「世界のザイニチ」へ

著者等紹介

鄭大世[チョンテセ]
1984年、名古屋市生まれ。プロサッカー選手。愛知朝鮮初級学校でサッカーを始め、高級学校、朝鮮大学校を経て2006年、Jリーグの川崎フロンターレに入団、フォワードとして活躍。2007年、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表選手となり、ワールドカップ出場に貢献。2010年、ワールドカップ本大会修了後、ドイツ・ブンデスリーガ2部VfLボーフムへ移籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

14
Jリーグのプロ選手の中でも屈指の「発信力」を持つ男。試合後のコメントがわかりやすく、ユーモアも兼ね備えているので、その荒々しいシュートとのギャップに驚かされる。北朝鮮代表としてブラジルに善戦した南アW杯も記憶に新しいが、個人的には何よりも、Jリーグの発展に寄与した功労者である。これからも熱いプレーを見せてほしい!2012/12/15

西澤 隆

9
新潟のサポーターとして半年間応援したテセ。頼りがいがあり、強く、いい「先輩」でもあるあの感じは人として練れていて、書中の20代の頃のやんちゃな感じは新鮮だった。長年朝鮮ウオッチャーをしてきていて、さらに拉致問題が身近な新潟在住ということもあり、リアルタイムで読んだら嫌悪感があったかも。でもテセとのあの半年のあとに読めば、とても伝わるものがある。そう考えると「朝鮮・韓国籍のプレイヤーがリーグ全体にたくさん在籍していて、しかも応援しているチームの仲間としている」ということは実はとても素敵なことかもしれないなあ2022/09/28

ふろんた

6
熱くて泣き虫でまっすぐな鄭大世。良くも悪くもテセらしさが詰まった1冊でした。「世界で通用するのは、自分のためにやるよりもルーツを大事にしていること」という言葉が印象に残った。そういえば本田圭祐も海外に出ると日本人であることを意識させられるというようなことを言ってたなあ。2012/06/24

Ayaka

2
ストレートで読みやすかった。ザイニチだけじゃなくて、ハーフとか帰国子女とかも彼と同じような悩みを抱えたことがある人は多いんじゃないかな!ルーツは幾つあっても、全てに誇りを持ってていいって思う。2011/06/25

keepfine

1
練習も試合も兼用のユニフォーム、着たら選手が自分で洗濯、退屈な練習…日本に比べ恵まれない北朝鮮代表チームの環境ついて、鄭大世が不満を身内に漏らしたとき、「自分のルーツを思い出せ」と言われたという話が胸に沁みた。元々そんなエリート人生ではないだろう、自惚れるなと。「日本人」の私はこれまで自分のルーツに真剣に向き合う機会はなかったが、自分の足場を軽んじないためには、立ち返る必要がありそう。まさに、鄭大世と恩師の好む「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。2017/06/18

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