内容説明
古来、祭事と政事のふたつを兼ね行うのが「まつりごと」である。天皇の仕事もまた、憲法の規定する国事行為などの「公務」=政事と、宮中で執り行われる「祭祀」=祭事からなる。本書は、一般にあまり知られていない「祭祀」の部分に焦点を当て、国家・国民統合の象徴として存在する天皇の全体像に迫り、現代スメラミコトの「まつりごと」とは何かを明らかにする。
目次
序 現代の天皇は超ご多用
1 年始と毎旬・毎朝の拝礼
2 自然神などに祈る祭祀
3 祖先神などに祈る祭祀
4 憲法の定める国事行為
5 象徴としての公的行為
著者等紹介
所功[トコロイサオ]
昭和16年(1941)岐阜県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修士課程卒業(国史学専攻)。皇學館大学助教授・文部省教科書調査官を経て同56年より京都産業大学教授(現在法学部)。法学博士(慶大・日本法制文化史)。藝林会・国書逸文研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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