生活人新書
あなたの隣の“モンスター”

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140882535
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0236

内容説明

いきなり怒鳴る、殴る、蹴る…こうしたキレる大人の増加は、日本社会のモンスター化の始まりに過ぎない!ちょっとしたストレスで簡単に現れる、一人一人の心の中に潜むモンスター。日本社会は、どこへ向かおうとしているのか。硬くなった日本人の心を解きほぐし、成熟した日本社会を目指す。

目次

プロローグ 「モンスター化」する日本社会
1章 あなたの隣に潜む「モンスター」
2章 キレる大人たちはどこから来たのか
3章 日本人の美徳はどこへ消えたのか
4章 社会の変容が人を追い込んでいく
5章 「KY」の圧力が生んだ「モンスター」
6章 「日本人気質」再興への道

著者等紹介

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)で2001年新潮学芸賞を、『声に出して読みたい日本語』(草思社)で2002年毎日出版文化特別賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

67
この本で紹介されているような<モンスター>に遭遇することが多い。コンビニやスーパーなどでもたまに見かける。その様子ネットに上げられることもある。それを見て酷いことをするもんだ、と思う反面行列に並んだり待たされると無性に腹が立つこともある。誰にも<モンスター>になりえることに気づく。ただタイトルではモンスターについてもっと紹介されていると思いきや斎藤先生のぼやきとお説教臭さにもがっかり。タイトルと斎藤先生が結びつかなかったのがやっぱり・・・図書館本 2017/03/28

ユウユウ

42
この本が出てから9年が経っています。本の末尾で問いかけられている「常に敵対的な訴訟社会」と「経験知を生かしての対話社会」のどちらが今の社会に近いでしょうか。SNSが発達していることの弊害もこの時危惧されている以上に増えているとは思います。でももうSNSがない時代にも戻れないし、うまく生かしてコミュニケーションとりながら、周りの〈モンスター〉、そして自らの中の〈モンスター〉に気をつけていきたいと思います。2017/01/21

バトルランナ-

22
①自己修正機能が失われつつある。②『時間』を奪われることへの怒り③以前なら、社会人として働く以上、やる気を含めてコンディションを整えるのは個々人の問題だった。しかし、今や、上司が部下のやる気を高める方法を学ばなければならない。④かつて三波春夫は『お客様は神様です』と言いきって一世を風靡した。当時この言葉が流行したのは、それが意外性をもって受け止められたからだ。たしかに客は大事であるが、『そこまで言うか』的なオーバーな表現として話題を呼んだのである。当時は一種のジョークとしてよく用いられた。2014/02/19

ユズル

16
『居る!居る!』と思いながら読みました。電話口で急に怒り出す客の心情が、この本で理解出来た。怒りの沸点の低い人、ほんと最近多いと思います。自分も含めて、穏やかにいきたいもんです。モンスターなんたらにはなりたくないです。2014/06/30

ダンボー1号

12
若い人に見られたキレる人が大人に多く見られるようになってきた。感情を表に出す事に抵抗なくなってきた。家族周囲にいいとみせたいからサービスする立場弱い(お店や先生)を罵りストレスを解消する。豊かな世の中だからこそ人より豊かになりたい。いや、損したくない。皆が平等に損するなら我慢するが自分だけの損には声大きくクレーム言い続けたものが勝ちの世界になってきた。力のない一般市民もSNSという武器を駆使してモンスターになっていく。相手の立場を思いやる気持ちの欠如か。2015/04/28

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