生活人新書
日本経済に関する7年間の疑問

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140882009
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

あれから七年が経過したわけですが、「日本経済」が「復活」したのかどうか明確でないような気がしています。大手銀行の不良債権はとりあえず処理が終わり、デフレ傾向に一応の歯止めがかかり、輸出産業を中心に企業業績は回復し、失業率もピークから減少しつつあります。でも「日本経済の復活」というイメージからは乖離があるのではないでしょうか。(本文より)

内容説明

バブル崩壊後、「失われた10年」といわれる90年代を経て、経済の変化が日本社会のパラダイムを変えつつある。インターネットの急速な普及、雇用環境の劇的な変化、デフレ、人口減少等、かつて想像もできなかった事態は、組織を、個人を、そしてメディアをどう変えていったのか。メールマガジン「JMM」の週刊リポートをテーマ別に再編集。激動の7年を外部からの視点で振り返る。

目次

「景気」と「経済」
雇用と職業
小泉政権・構造改革
変化と格差
アメリカと国益
北朝鮮をめぐって
マスメディアと質問
7年間の質問

著者等紹介

村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学中退。在学中の76年、『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、第75回芥川賞を受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』(野間文芸新人賞)、『イン ザ・ミソスープ』(読売文学賞)、『共生虫』(谷崎潤一郎賞)、『希望の国のエクソダス』など著書多数。近刊に『半島を出よ』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)がある。メールマガジン「JMM」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちくわん

20
2006年11月の本。1999年3月~2006年10月にメールマガジンで配信されたエッセイを7つのカテゴリ別にまとめた本。小説家が書いた文章なので解りやすく、言語としての曖昧さを意識的に排除する工夫がなされている、と感じた。対して政治家やメディアが逆なことをしていることを知る。それにしてもキューバや箱根など実にあちこちに出掛けられるものだ。限りなく透明に近いブルー、小学校?中学校の頃か?2022/02/27

Humbaba

5
現代の時代の変化に要するスピードは,昔のそれとは比較にならないほどに早まっている.たった7年間で,インターネットは必需品になり,雇用環境は変化し,貨幣の価値が急速に高まった.2011/01/29

Humbaba

4
経済的には持ち出しのほうが多いとしても、そこで得られる物のほうが多ければそれは決して浪費ではない。多くの人等ながることの出来るチャンネルというのは、お金を支払ったとしてもそうそう手に入るものではない。それらの人に対してアウトプットを行うというのは、他では得難いほどの経験とも言えるだろう。2016/11/01

nagata

2
日本経済のことも言及されているが、もっぱらマスコミのいかがわしさ、というか犯罪性について書かれたものが多い。とりわけ、よく指摘される日本人の集団性というものが、もともとの共同体的な本源性ではなく、マスコミの垂れ流す言説によって作り上げられたものが表出しているという指摘はうなずくところ大いにあり。2021/02/07

naoto

0
経済ってわからないことだらけだから、とても参考になった。専門家からの回答もあるとよかったなぁ〜。2012/01/20

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