内容説明
思いもよらぬ犯罪が相次ぐ現在、人の対処能力を超えた圧倒的な出来事によって生じる心の傷、トラウマに人々の関心が集まっている。被害者学を専門とし、長い間犯罪被害者のカウンセリングを行い、援助してきた精神科医が、豊富なケースをもとに、この心の傷と支援の可能性について語る。
目次
犯罪被害者の苦痛
トラウマとは何か
よみがえる心の傷・PTSD
性暴力への誤解
ドメスティック・バイオレンス
被害にあったとき
子どもの心の傷
トラウマの治療
援助者は何ができるか
被害者と加害者
加害者への取り組み
私にとっての被害者サポート
著者等紹介
小西聖子[コニシタカコ]
愛知県に生まれる。東京大学、筑波大学を卒業。東京医科歯科大学客員助教授を経て、現在武蔵野女子大学人間関係学部教授。臨床心理士、精神科医、医学博士。専門は被害者学、PTSD研究。特に犯罪被害者のトラウマ研究と援助の実践とを行う
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2021/01/11
しょー
0
知識は人のためにも、自分のためにもなる。改めて気づいた。2013/04/25
anchic
0
一般人向けの本だったのでとてもわかりやすかったです。しかし、治療法については専門家にとっては不十分に感じました。2010/01/26
hal
0
性暴力・事故死・DVなど、よく聞く原因によるトラウマとその治療についての概説。著者は自身が被害者救済を通してトラウマの臨床経験をお持ちで、実態についての説明も説得力があった。2020/01/05
悠々
0
★★★★☆参考書。2019/03/08