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内容説明
バックヤードに眠る９９％の収蔵品。１２０年前、ひとりのイギリス人が持ち帰った膨大なコレクションから巨大古墳の謎が明らかになる。
目次
１章 ガウランド・コレクションの全貌に迫る（知られざる大英博物館；大英博物館の日本コレクション ほか）
２章 よみがえる幻の古墳（謎に満ちた古墳時代；前方後円墳とは ほか）
３章 “最後の巨大古墳”の知られざる実像（収蔵庫に残されていた巨大測量図；丸山古墳は“最後の巨大古墳” ほか）
４章 巨大古墳“消滅”の謎（巨大古墳はなぜ突然つくられなくなったのか；伝統的な竪穴式石室 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうぼう
4
一度も訪ねたことのない彼の博物館にガウランドコレクションと謂われる古墳時代の遺物の数々を紹介している。ここに収められたがために現在もあるのか、ここに在るべきではないのか、意見の分かれるところやもしれないが、七つの海を制した大英帝国だからこその博物館なのだろう。世界各地から集められた所蔵品は本来在るべき地でその威容を誇るべきなのではないだろうか。2015/07/25
果てなき冒険たまこ
2
知られざる大英博物館なのに中身は日本の古墳について。だいたいNHK関連の本は分かりやすくて外れがあまりない。その通りに最初は古墳かぁと思ったけど気が付いたら読了してた。まぁだいたいが権力者の権勢誇示なんだけどおかげで歴史が次第にわかってくるところはいつも面白い。2023/07/02
Book shelf
2
大英博物館コレクションの裏側を取材するシリーズ日本編。取材班は大英博物館に日本の古墳からの出土品があることに気づきます。それは日本の考古学の父と呼ばれたイギリス人ガウランドのコレクション。１９世紀日本の造幣局に冶金技師として来日し、古墳に魅了され、考古学がまだ体系化されていなかった日本に考古学をもたらした人物です。コレクションにはまだ開発進んでいない当時の貴重な大山古墳の写真、破壊されて今は存在しない芝山古墳などの実測図などがありました。彼がどういう人物で、なにを成し遂げたのか。古墳入門にもなる内容でした2020/11/22
Tsutomu Yamamura
2
大英博物館のバックヤードに120年間眠っていたという「ガウランド・コレクション」を日英の研究者たちの合同調査を追いかけながら、古墳やその時代の謎を探求するという内容です。大英博物館に、日本の古墳に関する一級の資料が保存されているとは意外でした。前方後円墳、など小学生当時よくわからないまま用語を覚えたことを思い出しました。2013/03/02
陸
2
テーマは古墳。古墳が造られなくなった理由がわかりやすかった。すごかったのは明治期に撮られた古墳の写真。間際まで住宅が押し寄せる現在とまったく違う。2012/12/18
