内容説明
ドメスティック・バイオレンスや性暴力、子どもの虐待などの事例は後を絶たない。被害者学を専門とし、長い間犯罪被害者のカウンセリングを行い、援助してきた精神科医が、豊富なケースをもとに、心の傷と支援の可能性について語る。
目次
序章 震災と支援
第1章 犯罪被害者の苦痛
第2章 トラウマとは何か
第3章 よみがえる心の傷・PTSD
第4章 性暴力への誤解
第5章 ドメスティック・バイオレンス
第6章 被害にあったとき
第7章 子どもの心の傷
第8章 トラウマの治療
第9章 援助者は何ができるか
第10章 被害者と加害者
第11章 私にとっての被害者サポート
著者等紹介
小西聖子[コニシタカコ]
武蔵野大学人間科学部教授。精神科医、臨床心理士。東京大学教育学部教育心理学科卒、筑波大学医学専門学群卒、筑波大学大学院博士課程修了。専門は被害者学・トラウマケア。特に犯罪被害者のトラウマ・PTSD研究と援助の実践を行う。また内閣府犯罪被害者等施策推進会議委員、消防庁特殊災害室「福島原発事故において活動した消防職員の長期的な健康管理検討会」委員なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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む
8
トラウマと言っても様々な種類がある。各々のトラウマと対処法について書かれた本。自分が期待していた本とは少し違ったが、震災被害にあった方や性犯罪を受けた方の手記やグラフなど事細かに記載されており、文だけではなく目でも勉強になった。2015/07/25
石ころ
2
こういう本読むと、自分の普通が普通じゃないってわかるなぁ。わたしのあれはトラウマかしら。2016/05/26
武蔵野大学読書部
0
未来が短縮した感覚、というところに当てはまりすぎるあたり、トラウマ抱えてますね。(好)2016/05/26
マイ
0
トラウマと接する機会があったので読んでみました。 ずっと寄り添っていられたらいいね。2021/04/03