内容説明
歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。ペリー来航をはじめとする西欧列強の圧力―それはかつてない危機の意識を人々にもたらした。1867年→1866年→1860年→1853年の日本史上最大の“革命期”を活写する。
目次
第1章 王政復古・維新の選択―1867年(慶応3年)(岩倉具視の「天下一新策」;政治体制三つの選択肢;王政復古の大号令のいきさつ;「王政復古」の真意;旧幕府勢力の抵抗/天皇と近代政治を結びつける)
第2章 長州征討・新秩序の模索―1866年(慶応2年)(幕府専制の終焉;初めての「公議」の試み―参与会議とその失敗;禁門の変から第一次長州征討へ;第二次長州征討―幕府惨敗の経緯;庶民にも見限られた幕府)
第3章 桜田門外の変・幕府専制の限界―1860年(万延元年)(なぜ、幕府批判が可能になったのか;条約勅許問題と将軍後継者問題;安政五年政変―悪循環へのはまり込み;桜田門外の変と政治運動の噴出)
第4章 維新の原点・ペリー来航―1853年(嘉永6年)(十九世紀前半の世界情勢;アヘン戦争後の対外政策;海外情勢と風説書;目の当たりにした黒船;日米和親条約締結と二港の開港;「挙国一致」努力の意外な結末;「近代」の歴史から振り返ると)
著者等紹介
三谷博[ミタニヒロシ]
1950年広島県生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専門は日本・東アジア近代史。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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