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核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン

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  • サイズ B6判/ページ数 625,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140814130
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0098

内容説明

1962年10月16日。ケネディ大統領のもとに、とんでもないニュースがもたらされた。カストロ政権下キューバの領土内に、ソ連軍によるミサイル発射基地が建設中、アメリカ本土を射程とした核ミサイルが配備されているというのだ!息詰まるような緊張のなか、事態は二転三転し、思いもよらない危険な事件が次々と起きてしまう…。人類は、核戦争を回避することができるのだろうか?10月27日の「暗黒の土曜日」をクライマックスとする緊迫の13日間が、さまざまに視点をかえ、分刻みで再現される。冷戦終結後20年をへて、新たに発見された原資料や米ソ両国の当事者へのインタビューをもとに、気鋭のジャーナリストが描きだすノンストップ・ドキュメンタリー。

目次

アメリカ人
ソビエト人
キューバ人
“にらみあい”
“地獄が凍りつくまで”
諜報活動
核兵器
先制攻撃を仕掛けろ
グロズヌイを追え
撃墜〔ほか〕

著者等紹介

ドブズ,マイケル[ドブズ,マイケル][Dobbs,Michael]
ノンフィクション作家。ジャーナリスト。ワシントンポスト紙のワルシャワ、パリ、モスクワの支局長を歴任し、米国内では国務省担当記者および海外報道記者として活躍。共産主義国家の崩壊を報道した経験を生かして、Down with Big Brother:The Fall of the Soviet Empireを刊行し、1997年度PENノンフィクション賞準賞に選出された。メリーランド州ベセズダ在住

布施由紀子[フセユキコ]
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダンボー1号

9
一歩間違えたら核戦争勃発と思いきや、想定外の誤報や撃墜や領空侵犯やタカ派の進言があっても開戦には至らなかった。両首脳の一線を越えてはならないという思いが強かったのが幸いです。想像力のある理性的な判断が出来るトップが必要です。これが互いの抑止力か?では片方に核が無ければそもそも1分前にも5分前にもならなかった?今となっては双方に戦う理由はあったのか、ふと思います。2016/01/29

sasha

4
親米政権であったバティスタ政権が革命によってひっくり返され、カリブ海に浮かぶ島国・キューバはアメリカにとって敵対国となった。もう一度傀儡政権を作りたい。でも、ピッグス湾事件は大失敗。そんな時にU2偵察機が撮影して来たのがソ連のミサイル基地の存在。あわや核戦争勃発となったキューバ危機を時系列で追った大作。断片としてしか理解していなかったので、本書で理解が深まった。それにしても660ページ超は手強かったわ。まかり間違えば、今のこの世界はなかったのかもしれないんだよね。しみじみ。2014/08/03

Splash

1
キューバ危機は、米・ケネディとソ連・フルシチョフの双方が、核戦争を起こしてはならないという覚悟で一致していたことが救いだった。危機の最中、配下の勝手な行動で米国のU2がキューバに備え付けられたソ連の高射砲で撃墜されたり、米国の大気調査と称するU2がソ連領空を侵犯したりして、危機を高めてしまう。米国ほどの国でも、軍の行動が把握できていないことも驚きだった。そのようなコントロールできない配下の勝手な行動、狙い通りの結果のでないリスクを含めて、リーダーは決断をしなければならない難しさを感じた。2015/12/31

tu-ta

1
図書館の新着の棚で見かけて思わず借りた本。長かったが、面白かった。JFKとフルシチョフの良識と冷静な判断力が核戦争を回避させたのかどうか、議論の余地はあると思う。2010/03/04

ハルバルミチル

0
同じくキューバ危機を題材としたロバート・ケネディの『13日間』が「会議室」(エクスコム)を中心とした記述が中心であるのに対し、この本は「現場レベル」の記述がふんだんに盛り込まれている。意図せずソ連領空を侵犯したU2パイロットが迷走する様や、核魚雷を搭載したソ連潜水艦艦長がキレて核を使いそうになるところ、また木箱からミサイルの種類を特定する写真分析官など実際に現場で動いていた人々の記述がリアル感たっぷりに描写されている。それを読むにつけ、偶発的な核戦争の危険もあり得たのだな、と思う。分量が多いが良い本だ。2016/03/20

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