NHKスペシャル 失われた文明 アンデスミイラ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 172p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784140812365
  • NDC分類 268
  • Cコード C0022

内容説明

日本人の死生観に通じるインカ独自のミイラ文化に迫る。ともに暮らす身近な「死者」。恩田陸書き下ろし紀行エッセイ収載。

目次

死者との対話(煉瓦色のすり鉢;リマの喧噪;失われた文明 ほか)
アンデスミイラと生きる(アンデスミイラとの出会い;インカの不思議なミイラ文化;いまも伝わる死者との交流 ほか)
DNAが解明するアンデスミイラの系譜(多様な環境が生むアンデス社会の遺伝的特徴;ミイラ砂漠の思想;砂漠に交錯する人々の想い イロの風景 ほか)

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
作家。1964年宮城県仙台市生まれ。早稲田大学教育学部卒。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2000年、同書がNHKドラマ愛の詩シリーズでテレビドラマ化。2005年、『夜のピクニック』が第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞を受賞。2006年、『夜のピクニック』映画化。『ユージニア』で日本推理作家協会賞受賞。2007年、『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃんみー

46
子供の頃に見ていたテレビで、日立がスポンサーだった、『素晴らしい世界旅行』という番組がありました。世界中の様々な奇行や風習について興味を持って見ていました。世界に目を向け始めたのはそれがきっかけだったように思います。当然ながらマヤ文明などにも興味がありこれを読んでみました。恩田陸さんが関わっていたのも理由の一つです。特にここでは、アンデスミイラと人々の暮らし、そしてミイラが政治的に利用されていたことなどが書かれていました。私はミイラと共に暮らす家族のあり方に、驚愕し、そして微笑ましく感じました。2013/10/10

pico

11
インカ文明をミイラという視点からきりとったNHKプロジェクトによる失われた文明への旅本。他に、『インカ』『マヤ』と二冊あり。恩田さんの『メガロマニア』かこの三冊のエッセイを再編集したもの。この本の特筆すべきは、写真の多さと、ミイラに着眼点をもってきたところだと思う。ミイラとともに生き、ミイラによって栄え、ミイラによって滅んだインカ帝国に遠く思いを馳せ未来を考える。そこに生きた人はもとより、携わった研究者、取材者に敬意をひょうする。2009/07/28

あさみ

4
インカ文明はミイラ文化であり個体数も多いのです。乾燥した地域では遺体が急速に乾燥して自然にミイラ化したり、標高の高い地域では、いわゆるフリーズドライでミイラ化していたりというものは多いけれど、人工的な処理をされているものもあったらしい。中には、あの世で食いっぱぐれないように、穀物などを詰め込まれた者も。でも、作り方の手順などは載っておらず、あくまで、ミイラという存在をベースにした文化論がメイン。もう少しミイラの製法も知りたかった。生活に密着したミイラ信仰を、日本でいう仏壇と表現していたことには、妙に納得。2019/01/20

ぺぺらって

4
アンデスのミイラ面白い。ミイラといえばエジプトとか思ってた自分の浅はかさよ。この表紙の写真がミイラなんですよ!ミイラ文化面白い。 ちょいとさらーっと読んだだけになってしまったけれど、また詳しい話が書かれた本か論文があったらよみたいなぁ。2011/05/03

ゆきえ

2
おもしろかった。生け贄は有名だけど、大地が人間に大切なものを捧げてくれるお返しに人間の側も大切なものを捧げなければいけない、だけどやっぱり子どもを生け贄にするのなんて嫌だからインカ帝国はその代行をしていたっていうのがこう言っていいのかわからないけどおもしろかった。現代から見ると生け贄なんて…って思うけど当時の人でもやっぱり嫌だよねぇ。それを国が代行するっていうのが納得。2013/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13210
  • ご注意事項